金剛堂山



 

所在地富山市八尾町、南砺市利賀村
金剛堂山 アプローチ利賀村の旧スノーバーレー利賀スキー場へ
登山口標高778m
中金剛標高1650m
標高差単純872m 累計1030m
沿面距離周遊19.5Km(GPSデータより)
登山日2020年8月6日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム 栃谷登山口(2時間5分)前金剛<休憩20分>(15分)中金剛(15分)奥金剛(40分)東俣(40分)東俣登山口<休憩25分>(1時間55分)栃谷登山口
登り2時間5分+降り3時間45分=歩行5時間50分
歩行5時間50分+休憩45分=合計6時間35分



カシミール二万五千図


山旅倶楽部二万五千図


カシミール鳥瞰図


カシミールプロパティ


 金剛堂山を最初に登ったのは2002年8月だった。山の神と東俣登山口から入った。2回目はその翌月に単独で栃谷から入った。雨が降っていた。
 それから冬季の方が多くなり、無雪季はトレーニング的な感覚で登っていた。
 今年の6月に大長谷から入ったときに、栃谷から東俣経由の周遊を思いついた。決行する。


栃谷登山口のトイレ

駐車場にいた車は3台だけ

 5時に起きたのに家を出たのは6時半だった。コンビニに寄ってパンとおにぎりを買う。軽量化を図ってストーブは持ち込まない。
 持ち込んだ水分は1350ml。350mlのうち5%(27ml)はアルコールなので正確には1328ml。(理系です)


7時35分、鉄橋(?)を渡る

登山口の看板

 栃谷登山口に車を駐める。車の外はオロロが飛び交っていて安易には出られない。窮屈な運転席で身支度終える。タイツをはくのが大変だった。


何処にでもありそうで、なかなかお目にかかれない風景

 7時35分、出発。流失していた橋が復旧して栃谷登山口から入れるようになった。旧スキー場からの登山道はほぼ直登で、難易度が高かった。


8時2分、1Kmの標識を通過

なんとなくなまめかしいブナの木

 急登が終わったところでスキー場からの登山道と合流する。間違えて入らないように灌木で塞がれていた。廃道になっていくようだ。


8時35分、2Kmの標識を通過

片折岳頂上の看板は頂上の少し手前にあった

 栃谷から東俣経由で周遊すると、その距離は20Km近くなる。ペースを抑えながら行く。
 リュックは余分な物を持ち込まないようにしたつもりだったが7Kgになった。何故こうなる?
 (余分な物を持ち込んでいるからだ ← 天の声)


左側に見えるのはりゅうこ峰か?


8時55分、3Kmの標識を通過

左側前方に見えるのは仁王山と白木峰

 栃谷コースには1Kmごとの標識が四本立っている。目安になっていい。最後の4Kmの標識から頂上までは半分の0.5Km。


8時27分、4Kmの標識を通過

営業廃止となった旧スノーバレー利賀スキー場

 9時40分、前金剛頂上に出る。高曇りで遠くの山は見えない。立ったまま缶ビールで乾杯。つまみは柿の種。ちょっと寂しいが先は長い。ここはがまん。


金剛堂山の祠

一等三角点

 10時、前金剛出発。しばらくは白木峰のような道が続く。歌碑があるピークの手前に池塘があった。イワイチョウも咲いていた。青春を過ごした弥陀ヶ原を思い出す。


歌碑ピークの手前に唯一の(多分)池塘がある


中金剛をのぞむ

 前田利保の歌碑が中金剛にあると思っていたのに、その手前のピークにあった。その奥のピーク(中金剛)を奥金剛だと思っていた。
 奥金剛は前金剛からは見えないのだ。中金剛に特に標識がないので中金剛を奥金剛と勘違いして、そこで引き返している人がいるかもしれない。


富山藩十代藩主前田利保の歌碑があるのは

中金剛の手前のピークだった

飛駄志な乃 きそ乃みねみね みなみえる 西は乃こらず 白木峰かな
飛騨信濃 木曽の峰々 みな見えて 西はのこさぬ 白木山かな
飛騨信濃 木曾峰峰 皆見えて 西は残さぬ 白木やまかな


中金剛を振り返る

なだらかな登山道なのに雨で削れている

 金剛堂山の中で一番標高が高いのが中金剛(1650m)だ。前金剛が1638mで奥金剛が1616m。
 最初に金剛堂山に登ったのが東俣からだったので、手前が奥金剛で一番奥が前金剛なのか不思議だった。


いい感じの登山道を行く


奥金剛頂上(1616m)

奥金剛から中金剛を振り返る

 奥金剛はなだらかなところで標柱がなかったら気づかずに通過するかもしれないようなところだ。


奥金剛から東俣への登山道にブナ林があった


突然林道が現れる

左へ行くと行き止まり

 突然、林道が現れる。その車道が二つに分かれていた。一瞬、固まる。が、東俣口と書かれた標柱(東俣登山口)の片側に「行止り」と書いてあってホッとした。


ここまで車で入れるようだ

 さらに120mほど進むと、また車道が分かれていた。ここの標柱(金剛堂山登山道入口)の片側にも「行止り」と書かれていた。
 柵がはられていない左側の道を選ぶ。


120mほど歩いた所が東俣

クマは何処にでもいる


東俣登山口に向けてひたすら降る

遠くの山に見えたこれは何でしょう?

 ひたすら林道を降る。見かけた山野草を撮る。同じ物が現れても撮る。家へ帰ってから調べたら花の写真だけで135枚も撮っていた。(全部では298枚)


東俣登山口の車道の四叉路

 11時50分、東俣登山口まで降る。林道が四叉路(よんさろ)になっている。左は八尾町から角川への国道973号線(471号線+472号線)への道で、右は百瀬への道だ。正面は行き止まりのはずだが、百瀬川の右俣に出られるのかもしれない。


避難小屋とトイレ

 その四叉路にトイレ付きの避難小屋がある。今は倉庫としても使われているようだ。長いコースなので、トイレがあるのはありがたい。


左側の避難小屋部分

右側のトイレ


自転車のデポ

 長い林道の降りに備えて休憩を入れる。コンビニのおにぎり2個もいただく。
 折りたたみ式自転車がデポされていた。栃谷から周遊してこちらに降りてくる人がいるようだ。自転車を使うことは全く考えていなかったがいい考えだ。


東俣登山口

金剛堂山登山道ご案内


金剛堂山登山道ご案内アップ

 12時15分、東俣登山口出発。退屈で長い林道下りが始まった。花の写真を撮りながら、退屈さを紛らわす。


ここから栃谷登山口に向かって長い降りが始まる

右側の流れは百瀬川

 蝶々を何度も見かける。たまたま道路にとまった蝶を撮った。一匹はルリタテハでもう一匹はイチモンジチョウだった。


ルリタテハ

イチモンジチョウ

 標高950mあたりでオロロの大群に襲われた。手の甲、腕、腿の裏、背中などチクチクしてかゆくなったので気がついた。
 ハッカ水を体中に吹きつける。しばらくオロロといっしょに歩いたが、そのうちいなくなった。


14時10分、栃谷登山口にもどる

冷たくて美味しい栃谷登山口の清水

 14時10分、栃谷登山口に戻った。同じ道を戻るのは好きじゃないので、こういうコースは面白い。
 林道歩きが嫌いな方は東俣登山口に車をもう1台デポすればいい。車なら10分ぐらいの距離だ。


天竺温泉の郷に寄る

男湯と女湯の間にある休憩室(他に大きな休憩室もある)

 金剛堂山に来たら必ず寄る「天竺温泉」。今回は「湯巡りパスポート」を使ったので半額の300円だった。
 山の中にあるのに大きな温泉だ。内湯も露天風呂も広いし、洗い場も沢山ある。


内湯

露天風呂

 旧「スノーバレー利賀」のスキーセンターが解体されているところだった。寂しい。特に思い入れがあるわけでもないが、かつて賑わった施設が消えていくのが寂しい。古里が消えていくのに似ている。


スノーバレー利賀スキー場が消えて行く


今年2月に来たときの建物の中は、まだ営業中のようだった

 

今日出会った花たち


ヤマハハコ

ソバナ

イワイチョウ


ミヤマホツツジ

ヨツバヒヨドリ

オヤマリンドウ


コウゾリナ(Thanks to Matsumoto)

ヤマブキショウマ

トリアシショウマ


???

???

???


シシウド

オトコエシ

ウド


イタドリ

キツリフネ

ハギ


シシウドの花は大輪の花火のようでもあり、線香花火のようでもある