夫婦山



 

所在地富山市八尾町
小井波登山口 アプローチ八尾町から黒瀬谷をたどり桐谷から小井波へ
登山口標高464m
標   高784m
標高差単純320m
沿面距離往復3.3Km
登山日2020年1月6日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム 登山口(40分)松瀬峠<休憩5分>(20分)頂上<休憩55分>(7分)松瀬峠(13分)登山口
登り1時間+降り20分=歩行1時間20分
歩行1時間20分+休憩1時間=合計2時間20分



カシミール五万図


カシミール五万図


 


 


 以前、元旦の記念登山にしていた山だった。物足りなさと豚舎のにおいが嫌で、小佐波御前山に変更していた。
 今年は昨年の「なばなの里」でもらってきた風邪が治らず、元旦登山はやめていた。


桐谷で右に曲がって小井波に向かう

小井波峠から先はアイスバーンだった

 今年最初の晴れ日に夫婦山を訪ねてみた。積雪は少なかったが懐かしかった。何よりも、単独で雪山を登るというのが好きだ。私の登山の原点かもしれない。


車を駐めた小井波の道路脇に氷の箱庭が

 小井波峠から先の降りがアイスバーンになっていてツルツル、シエンタは四駆ではない。慎重に降った。
 豚舎への橋の手前の空き地に車を駐める。目の前の水たまりが凍っていた。これはこれで、ひとつの冬景色である。
 大人になっても箱庭のような世界が好きだ。自分だけの世界に安らぎを感じることがある。大人になりきれていないのかもしれない。


10時 小井波の豚舎前を出発

ここから林道を離れて左側の登山道へ入る

 ジャスト10時に出発。念のためスノーシューズをリュックに縛り付けている。リュックの総重量は10Kgだった。凍った道を行く。
 豚舎を離れ、林道に入る。積雪は5〜10cmぐらいしかない。100mほどたどったところで林道を離れ、左側の登山道に入る。


枝に積もった雪がチリ雪崩のように落ちてくる

 杉林の中はさらに雪が少なくなる。代わりに上からチリ雪崩のように雪が落ちてくる。首元に入って冷たい。
 150mほどで林道を横切る。20年前、最初の挑戦で、このあたりから迷いまくって敗退した。地図も磁石も持ち込まなかった。初心者丸出しだった。


途中で一旦林道を横断する

わくわくするような景色

 盆地のようなところは左側から巻いていく。その後の巨岩(直径5〜10m)が立ち並ぶ斜面も左側を行く。
 巨岩を超えてから右にトラバース気味に登っていくと松瀬峠の下に出る。後は直登すればいいだけだ。
 だが積雪量が多いときは胸ラッセルになる。ここの標高差50mが最初の核心部。


途中の大岩群は左側を行く

松瀬峠に出る


松瀬峠でセーターを脱いで小休止

 峠から右に行くと夫婦山女峰だ。頂上は北側(日本海側)が刈り開けてあるだけで、それほど視界がいいとは言えない。パスすることが多い。
 左へたどると急登が待っている。二つ目の核心部である。雪山初心者は登れない。スノーシューズに慣れていない人も手こずる。


男峰への作ったような登山道

ルーファイに気を遣う


この大岩は左から巻く

 三つ目の核心部は大岩を左側から回り込むところである。灌木が行く手を阻み、最後の急登はバランス感覚も要求される。
 1度、右側から巻いてみたことがあった。灌木の急登で、ひどい目にあった。あれが最初で最後、もう右側から登ろうとは思わない。


大岩の左側の灌木帯は意外に手強い

灌木帯を振り返る


大好きな景色

 大岩を超えれば頂上は近い。斜度もなくなり、灌木の間を抜ければ目の前に頂上の方位盤と標識が見えてくる。
 正面に白木峰、右に祖父岳、左に戸田峰が登頂を祝ってくれる。


頂上はすぐこそ

11時5分 頂上到着


遠くに見えるのは白木峰

 方位盤の雪を落とし、うどんを作った。具はネギ、蒲鉾、卵、油揚げ、天かすに鰹節。これに自家製の唐辛子を振りかければ完成。(写真を撮り忘れた)


贅沢な時間(55分)を過ごす

二等三角点

 東の方向に立山連峰が広がる。素晴らしい景色なのだが感激はそれほどない。というのは富山市内からも同じような景色が眺められるからだ。贅沢な県である。


立山連峰


大明神山、毛勝山、釜反山、猫又山、鑓ヶ岳(後立山連峰)


赤谷山、大窓、池の平山、北峰稜線、剱岳、大日岳


奥大日岳、剱御前山、別山、真砂岳、立山三山、竜王岳


薬師岳


北ノ股岳、黒部五郎岳

 日本海側の景色の方が面白い。新湊大橋が最近のシンボルになっている。(牛岳からはもっと近くに見える)


新湊大橋と四方の火力発電所

 12時丁度、頂上を後にする。普通に降っても面白くないので、早めに歩いたらどれくらいで降りられるのか試して見た。結果、峠まで7分、峠から駐車場所まで13分、合計20分だった。


雪を落とした方位盤

雪を落とした二等三角点

 次回は女峰から男峰への完璧な周遊コースを完成させるつもりだ。だから雪が積もってからの挑戦になる。
 成功すれば同じ所を歩かない円を描いたような、きれいな一筆書きになるはずだ。


12時20分 駐車場所まで20分で駆け降りる