立山散策



弥陀ヶ原高原と鍬崎山

所在地富山県中新川郡立山町
立山 アプローチアルペンルートで室堂へ
登山口標高2450m
一ノ越標高2700m
標高差単純250m
沿面距離往復4.5Km(GPSデータより)
登山日2020年11月14日
天 候晴れ
同行者山岸、岩月、伊藤、堀岡
コースタイム 室堂【10:15】(50分)一ノ越【11:05】<休憩1時間55分>(1時間25分)室堂【14:25】
登り50分+降り1時間25分=歩行2時間15分
歩行2時間15分+休憩1時間55分=合計4時間10分



 


 


 


 東笠山、大鼠山、横岳と立て続けに、同じ仲間と山に登ってきた。そして今回の立山。今までの1年分を1ヶ月半でやってしまったような勢いだ。


立山ケーブルカーからのぞむ紅葉

 午前7時半に立山駅に集まる。ケーブルカーの始発は8時40分。並んで買ったケーブルカーは8時50分発だった。第2便だ。
 今年から往復割引がなくなり、室堂往復の運賃は4940円。ほぼ5000円は、自分の会社ながら、ちょっと高いんじゃないかと思う。


高原バスの車窓からのぞむ奥大日岳

高原バスの車窓からのぞむ剱岳と別山

 美女平でバスに乗り換え、室堂へ向かう。バスの車窓から眺める風景は長い間見てきた珍しくもないもの。それでも久しぶりに見るといい。


高原バスの車窓からのぞむ剱岳

 室堂バスターミナルで登山届を提出して屋上から外に出る。目の前に広がったのは見事な快晴の立山。


ターミナルの屋上から室堂平に出る

別山、真砂岳、富士の折立


室堂平は踏み跡でいっぱい

 快晴の雪山は青と白の世界。幸せ感いっぱいのパノラマが広がる。雪山の魅力のひとつだ。


標高2450mの室堂平は溶岩台地です

 今日は登山モードゼロ。仲間との雪上散歩を楽しむつもりだ。室堂山荘近くでスノーシューズを履く。踏み跡は無視して好きなところを歩く。


正面に見えるのが雄山

右上が浄土山


振り返れば大日連山(大日岳、中大日岳、奥大日岳)と雲海

 西風が強いので一ノ越山荘の裏側(東側)でランチタイムをとった。皆が頂上に行かないのならここでいい。今日は皆との時間の方を大切にしたい。頂上に未練はない。


今シーズン初めての雪山は踏み跡をはずして直登する


気の早いスキーヤー(ボーダー)が岩を避けて滑っている

 雪山には登山道がない(見えない)。自分が描いたラインを信じてラッセルして行くしかない。時には方向を失ったり、強風に動けなくなったりすることもある。
 夏山の常識は通じない。命の危険さえ感じるときもある。だが、その非日常の世界がもうひとつの雪山の魅力でもある。


築300年以上の室堂山荘


薄く氷が張ったみくりが池


とてもいい天気でした

バスターミナルへ向かう

 雄山へは九つのルートから登った。残るは大汝山の東稜と雄山神社の東稜だけだ。チャンスがあれば挑戦してみたい。


もうすぐ、来年の春まで眠りにつく雄山

 私にとっての立山は、単なる北アルプスの一角ではない。観光地としての立山黒部アルペンルートでもない。
 青春を埋めた山であり、仕事とともにあった山なのだ。何処を見ても愛おしい。


バスの車窓から剱岳を振り返る


雲海に浮かぶ鍬崎山

 今月いっぱいでアルペンルートも営業終了となる。賑わった山も静けさを取り戻す。来年の春まで立山は神々のもとへと帰って行く。


バスは雲海の中へと入っていく さようなら立山