薬師岳 |
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所在地 | 富山市大山町 | |
折立登山口 | アプローチ | 有峰林道で折立へ |
登山口標高 | 1355m | |
標 高 | 2926m | |
標高差 | 単純1571m 累計2056m(GPSデータより) | |
沿面距離 | 往復22Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2020年9月15日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 山と高原地図(山と渓谷社) |
折立(2時間)三角点(3時間)太郎平小屋(3時間10分)薬師小屋(1時間)薬師岳(2時間20分)太郎平小屋(2時間)三角点(1時間10分)折立 登り9時間10分+降り5時間30分=歩行14時間40分 | |
コースタイム |
折立(55分)三角点(1時間25分)太郎平小屋<休憩10分>(1時間15分)薬師小屋(40分)薬師岳<休憩40分>(1時間15分)薬師峠<休憩10分>(25分)太郎平小屋<休憩10分>(1時間5分)三角点<休憩10分>(40分)折立 登り4時間15分+降り3時間25分=歩行7時間40分 歩行7時間40分+休憩1時間20分=合計9時間 |
友人のブログに、「太郎小屋まで2時間半で登った」とあった。 3年前の自分の記録を見たら2時間35分だった。この5分の差がなんとなく気になる。 いまの自分の体力だと、どのくらいで登れるのだろう? 試して見ることにした。失敗ばかりだった。 |
早くゲイトに並ぶと後ろから追われるので最後尾につく。登山者の車は少なく工事用の車ばかりだった。 その工事用の車が遅いかと思ったら早かった。後ろに並んでよかった。 |
今年の折立は熊にテントが襲われたり、車の窓ガラスが割られたりしたのでキャンプ禁止になっている。 それで駐車場が空いているかと思ったがいっぱいだった。駐車場手前の草を刈った路肩に1台分のスペースを見つけて車を駐める。 |
駐められている車はほとんどが県外ナンバーだった。それも近県じゃなく関東圏や関西圏、さらに遠くのナンバーも見かけられる。折立はメジャーな登山口なのだ。 |
6時55分、登山開始。愛知大生の慰霊塔の前を通る。吹雪の中で方向を失った13名の若者達。 もし、自分がその中の1人だったらどうしただろう? 1人だったら雪洞を掘ったかもしれない。だが仲間がいたらそれも出来ない。 トムラウシや祖母谷の例のように集団の方が遭難しやすいような気がする。 出てすぐに見たことがあるような2人に追いつく。池田さんとマキちゃんだった。挨拶もそこそこに先を急ぐ。 |
同じようなスピードの登山者がいるとペースが作りにくい。今回もウエアを脱いでいる若者2人を追い越したあと、後ろから追われる格好になってしまった。 追いついてくれば譲るのに15mぐらい後方でつかず離れずの展開になった。少しペースを上げる。 これが今回の最初の失敗だった。 |
7時50分、三角点。上に着ていたフリースのセーターを脱いで腰に巻く。そこへ若者2人が追いついてきた。入れ違いに出発する。 |
5人の作業員が道路の整備を行っていた。ここの登山道は誰が整備しているのだろう。国立公園だから国か? |
風景は変わらない。地図を見るのもおっくうで、ひたすら歩く。歩いて、歩いて、歩く。 後方に人影は見えないが、スピードは落とさない。ここで追いつかれるパターンが一番かっこ悪い。 |
太郎小屋が見えてきた。時計を見ると9時5分。9時15分に入れれば区切りのいい2時間20分になる。時計を見ながら歩き、9時15分ジャストに太郎小屋到着。 |
軽量化を図って水は持ってこなかった。太郎小屋で水を汲む予定で空のペットボトルを持ってきていた。だが募金箱が置いてある。小銭は持ってきていない。 なにより、なんとなく気に入らない。池ノ平小屋は赤字だったが余った水は自由に使ってもらっていた。 |
持ち込んでいた300mlポットのアイスコーヒーと菓子パンで朝食をとった。出発しようとリュックを担いだときにサイドポケットに入れていたポットが落ちて残りのアイスコーヒーが全部流れてしまった。栓をするのを忘れていた。集中力が切れていたのだ。 そのまま、ふらっと頂上に向かってしまった。これが2番目の失敗。 |
薬師峠を越えて登りにかかったときにバテているのに気がついた。足が上がらないのに息が上がる。 |
10時40分、薬師岳山荘に到着。ここで頂上用の缶ビール350mlを仕入れる。700円? 高くないか? 「小屋に入る人はマスク着用」との張り紙があった。マスクを持ってきていてよかった。 |
小屋から避難小屋までの登りがきつかった。ちょっとした横風にも飛ばされそうになるし、意識も飛びそうになる。立ち止まる回数が増える。 |
避難小屋からトラバース道になり、少し楽になる。11時20分、頂上に出た。風が強く、寒い。セーターを着ようとしたが何処かに落としてきたらしく見当たらない。Tシャツ1枚でランチ。これが3番目の失敗。 |
とにかく座れるところを探した。そして缶ビール。食欲はなかったがおにぎりを1個ほおばる。 降りで足が痙るのは確実だ。ビールの最後の一口で平井山荘さんでもらった「68」を飲んだ。効くのか? |
12時ちょうど、頂上を後にする。疲れは残っているが、バランスを崩さないだけの体力は戻っていた。 |
薬師岳山荘を超えたあたりから、左足太ももにいつもの不快感が走り出す。ついに来た。「68」は効かなかった。 足を伸ばせるところを探して座り込む。戻るまで5分ほどかかった。そろそろと歩き始めたが次に右足が痙るのがいつものパターン。そしてその通りに右足が痙った。 |
ちょっとでも足を深く曲げるとピキッとくる。痙りそうになるのをだましだまし降った。 多分、水分不足なのだろう。この日に飲んだ水分はアイスコーヒーとビールを合わせて500ml。 |
薬師平近くで落としたセーターを見つけて回収する。沢の最初に水が出ているところで水を飲んだ。ビールより美味しい(?) ペットボトルにも詰めた。 薬師峠で休憩を入れて登り返しにかかる。ナメクジのような歩きにしかならなかった。 (3年前は頂上から太郎小屋まで1時間15分だった) |
降りはパワーじゃなくテクニックだ。なめらかに、軽く、すべるように降る。慣れないと難しい。 15時5分、三角点。そこに池田さんとマキちゃんがいた。ここまで来たら急がない。ゆっくり近況を語り合う。また、いっしょに行きましょうね。 |
15時15分、2人と別れて先を急ぐ。15時55分、登山口まで戻った。修行のような山行きになってしまったが、たまにはそれもいいだろう。失敗は次の山行きにいかせばいい。 |
帰りに有峰湖展望台に車を駐めて有峰湖をのぞむ。貯水量が少ない。宝来島が陸続きになっている。 島の北端に「有峰神社」がある。参拝するチャンスかもしれない。次回の東笠山の帰りに時間があれば寄ってみたい。(仲間が許せば) 1963年、有峰村が湖底に沈む前に北電が建立した神社だ。それから60年。どうなっているのだろう。 |
亀谷ゲイトで配られていたチラシ |