天蓋山



 

所在地飛騨市神岡町
アプローチ神岡町から山之村へ
登山口標高925m
標高1527m
標高差単純602m
沿面距離周遊7.6Km(GPSデータより)
登山日2021年3月11日
天 候快晴
同行者小泉、谷川、中嶋、東、堀岡
コースタイム 夕顔の駅【9:15】(2時間15分)頂上【12:00】<休憩1時間35分>
頂上【13:40】(1時間30分)夕顔の駅【15:35】
登り2時間15分+降り1時間30分=歩行3時間45分
歩行3時間45分+休憩1時間35分=合計5時間20分



カシミール五万図


山旅倶楽部一万二千図


カシミール・カシバード


カシミール・プロパティ


 1月に御前山に登った時に(本当は小佐波御前山が目的だった)次回は天蓋山に登りましょうと約束した。約束は守るためにある。


夕顔の駅の駐車場を借りて車を駐める

9時15分、出発

 登山口の「夕顔の駅」の標高は925m。雪はまだ沢山残っていた。駐車場は除雪されていたのでそこを借りる。


広い山ノ村のキャンプ場

 登りは北尾根を直登する。帰りのルートは頂上で決めることにした。
 キャンプ場をたどり、300mほど行った所から夏道を右に離れる。小さな沢を横切って杉林に入る。


小川を渡って

斜面に取り付く

 すぐに取り付こうとしたが、記憶にあった斜面より狭いような気がした。右に100mほど移動して取り付いた。
 これは失敗で、少しだけコースが膨らんでしまった。広い斜面を登れたのでよかったかもしれないが。


しばらくは急登が続く


どうしたらこんな木になるんだろう?

 しばらく急登が続いたあとは広い斜面となる。天蓋山へまっすぐに向かっている。夏道より効率がいい。
 展望もよく、後方に薬師岳が頭を出し始め、剱岳や槍ヶ岳なども見えてくる。


徐々になだらかになり


広い斜面になる

 頂上から300mほど手前の小ピークは左から巻いて、頂上横のピークは右から巻くと鞍部に出る。
 この鞍部からひと登りすると頂上である。頂上は遮るものがなく、全方位のパノラマ劇場となっている。


12時、頂上に出る

 


剱岳と手前は和佐府ゼッコ


北薬師岳と薬師岳


笠ヶ岳


焼岳


槍ヶ岳


乗鞍岳


御岳


白山

 13時40分、頂上を後にする。同じコースをたどるのはやっぱり面白くない。夏道を選んだ。
 いったん降ってから小ピークを越える。小ピークの降りで危うく直登コースに入るところだった。慎重に地図を見て夏道を見つけた。


13時40分、頂上を後にする

 降っていくとみっつの小さなピークがある。どれが雀平か? 地図から一番左のピークを選んだ。
 少し降ったあとにその左のピークに向かった。実は夏道を逆行していたのだ。そのままピークを越えて降る。ピークから今来た道を戻ることは考えなかった。


降りはルートファインディングが難しい

雀平からの降りでルートを外しかけた

 たどった尾根はすぐに沢に降って消えていく。間違いに気づいて右にコースを変えた。小さな沢を越えて、なんとか夏道に戻ることが出来た。


ここまで降ってきたらトレースもあり安心

 長い急降の末端の沢の合流点で右岸に渡る。なんとなく登山道らしいのが分かる。途中で左岸に渡る。ここはちょっと分かりにくいところだ。少し登って(5mほど)平坦地をたどると夏道の看板がある。


キャンプ場の炊事場

登(下)山届けポスト

 どこを降っても県道484号線に出れるのは分かっている。だが尾根の末端で断崖絶壁になることもある。沢を降って滝に行く手を阻まれることもある。
 そんなときは登り返すしかない。登り返す体力と気力があるか? 登り返しても正しい方向を見つけることが出来るか? 雪山の降りは本当に難しい。


キャンプ場のバンガロー


夕顔の駅が見えてきた

 15時35分、夕顔の駅に戻った。かんじきを外し、リュックを降ろす。この瞬間の安堵感が大好きだ。アドレナリンが沸騰しているのだと思う。
 


15時35分、登山口に戻った

 


鍋冠山でMSRライトニングを壊してしまった 中央部を壊したのは始めて


すり切れて外れた外側は穴を開けて番線で縛れば直せるのだが


今回は富山県警山岳警備隊員だった佐伯盛一さん(故人)からいただいた芦峅かんじきをチョイス


これは祖父(大工さんだった)が作った形見のかんじき


祖父(松之助)のイニシャル「松」が焼印されている