二子山周遊 |
---|
所在地 | 富山市大山町 |
アプローチ | 福沢から黒川を南下して小坂部落 |
登山口標高 | 300m |
標高 | 750m(日尾双嶺山) |
標高差 | 単純450m 累計670m(カシミールより) |
沿面距離 | 6Km(カシミールより) |
登山日 | 2022年1月26日 |
天 候 | 晴れ後曇り |
同行者 | 単独 |
コースタイム | 登山口【9:15】(20分)神社(1時間10分)584mピーク(55分)日尾双嶺山【11:40】<休憩5分>(25分)二子山東山(10分)二子山西山【12:20】<休憩55分>(1時間5分)登山口【14:20】 登り3時間+降り1時間5分=歩行4時間5分 歩行4時間5分+休憩1時間=合計5時間5分 |
山旅倶楽部五万図 |
山旅倶楽部一万二千図 |
カシミール・カシバード(鳥瞰図) 小佐波御前山よりのぞむ |
カシミール・プロパティ |
前日、二子山に向かったのだが、小坂の手前で小さな雪崩が道路を塞いでいた。凍っていたがなんとか通れないこともなかった。 だが、前日の午後に起きた雪崩が今朝(9時頃)までそのままになっているということは小坂にはもう誰も住んでいないのか? 小坂まで入れたとしても帰りにもっと大きな雪崩があったら帰れない。翌日、スコップを持ち込んで再挑戦することにした。 |
立山連峰全体が笠雲におおわれていた |
前日の雪崩の箇所は軽四の轍がついていて、幅が少し足りなかったが何とか通れた。 石渕のトンネルは完成したのに使われないままになっている。トンネルから先の工事が中止になったからだ。過疎化が進んだのが原因だと思う。 |
造っただけで使われなかったトンネル |
だからこの区間は現在も使われている |
二子山登山口の近くの道路に車を駐めさせてもらう。すでに(と言ってももう9時過ぎなのだが)軽四が1台駐まっていた。ナンバーは剱岳。 |
小坂の道路の広いところに車を駐めさせてもらう |
小坂の集落を過ぎたところで除雪は終了(右は黒川) |
駐車場所から日枝神社まで約600m。道路を歩くと人の住んでいる気配がする。もっとも、誰も住んでいなければ除雪もされていないはずだ。 除雪されていたのは集落の外れまでだった。そこから先はトレースがあり、その上に新しい長靴の足跡があった。 |
日枝神社 |
その横から尾根に取り付く |
日枝神社まで来てみるとトレースは先へ続いていた。長靴のつぼ足もそれをたどっている。 何処へ向かっているのか分からないが、神社からは誰も取り付いていないようでホッとした。 |
始めは45度ぐらいの急登を行く |
その後は明瞭な尾根歩きとなる |
取り付くといきなりの急登。45度ぐらいはありそうな斜面が続く。しばらく行くとなだらかな細尾根となる。 |
左手に二子山西山と東山が見えてくる |
正面には584mピーク |
左手に二子山が見えてくる。正面には584mピーク、振り返れば小佐波御前山。 最近の天気予報はいい方にぶれている。今日の予報は曇りだったのに青空が見えている。 |
振り返ってのぞむは大きな小佐波御前山 |
樹林帯を抜けると脛ラッセルとなる |
雪山を1人で歩いていると、子供のころのことが思い浮かんでくることがよくある。何故1人だったのか思い出せないが、雪山を1人で歩くのが好きだった。心が安らいだ。 誰かの歌に「想い出はモノクローム...」という一節がある。そう、確かに遠い想い出は色のないモノトーンの世界が多い気がする。 |
584mピークが近づいてくる |
ここからいったん降って鞍部に出る |
10時45分、584mピークに出る。眺める日尾双嶺山はまだ遠い。いったん降ってからまた急登が始まる。 木の枝に残った雪が爆弾となって落ちてくる。雪面を見るより上ばかり見て歩いていた。 |
584mピークへは45度ぐらいの急登 |
三角定規を思い出せば角度が分かる |
重くかたまった雪の爆弾に気をつけながら登った |
日尾双嶺山の頂上に立って驚いた。右側の割谷山の方向からトレースがあった。長靴のつぼ足のトレースも。 やっと気づいた。長靴の2人組(その他大勢も)は神社のもっと先から取り付いて割谷山から周遊していたのだった。 ちょっと残念な気もしたが、「今回のコースは自分だけのもの」である。いい方に考えよう。 |
日尾双嶺山(ひおぞれやま)頂上にテープでマーキング |
日尾双嶺山からはトレースをたどる。片方のストックが変なことに気づく。みてみるとリングがなくなっていた。 探しても見つからない。(今まで見つかった試しはない)持っていた予備のリングを取り付けた。 |
いったん降って登り返せば二子山東山頂上 三角点はこのどこかにある |
12時10分、二子山西山に到着。ここでランチタイムをとった。小さいカップ麺がいちばん楽だ。 カップ麺用の水は温めてポットに詰めていくので1分もしないうちに沸く。 |
また降って登り返せば西山 |
ここで簡素にランチタイム |
北側に富山平野をのぞみ、南側に富山市南部の里山をのぞみながらの探知タイム。 東側の立山連峰は高曇りの雲に隠れて見えなかった。 |
春の新緑の富山平野、秋の黄金の富山平野、そして冬の真っ白な富山平野 |
二子山東山 奥に見えるのは鍬崎山 |
割谷山と日尾双嶺山 |
日尾双嶺山と左奥に見えるのは高頭山か? |
六谷山からキラズ山の方向だが同定できない |
二子山の西山から降りたかったのだが、日尾双嶺山から眺めた西山の南斜面は雪の付いていないところが多く、危険な感じがした。 トレースのついている東山と西山の間の沢を降った。沢は雪崩が怖いのだが灌木が茂っている。大丈夫そうだ。 |
東山と西山の間の沢を降る |
木が生えているので雪崩の巣ではなさそうだ |
途中でまた、片方のストックがへんになった。みてみると今度はリングの付け根が壊れていた。予備は1個しか持ち込んでいない。ストックは使わずに降った。 |
杉の植林帯に出てホッとするが |
日尾双嶺谷はいくつもの支流を集めて小坂へと流れ、黒川に合流している。そのいくつもの小さな支流を超えていく。 |
これはこれで歩きやすいとは言えない |
意外とルーファイも難しい |
庵近くで稲架(はさ)のようなものを見つけた。すぐ横には田のようなものがある。この稲架で間に合うだけの稲しか作っていないのだろうか? まさに自給自足の世界だ。 |
麓近くで見つけたこれは稲架(はさ)か? 左は田のような地形だ |
いきなり民家が見えて融雪装置のついた私道に出た。家の前に軽四が見えた。小坂は真冬でも人が住んでいるのだ。 |
登山口近くの民家の私道に出る |
登山口にあるこの家はまだ人が住んでいるようだ |
登山口には戻れなかったので私道をたどって駐車場所まで戻った。14時20分だった。 次回は廃村となった千長原まで林道をたどり、割谷山経由で歩いてみよう。 |
14時20分、駐車場所に戻る 剱ナンバーの軽四はもういなかった |
2人組の長靴の足跡は女性のようだった。もしそうだったら、A.Y.さん達かもしれない。 トレースがあるとはいえ、あんなところをつぼ足で歩く女性はそういない。 |
リングを落としたのかと思ったら今度は壊れていた |
劣化しているようには見えないのだが... |
日尾双嶺山でストックのリングを落としてしまった。予備のリングを持っていたのでそれを付けた。 だが今度は二子山でリングを壊してしまった。 |