流葉山



流葉山頂上 左側に乗鞍岳と右側に御嶽山をのぞむ

所在地飛騨市神岡町い
流葉山 アプローチ国道41号線の流葉スキー場
登山口標高740m
標   高1422m
標高差単純682m
沿面距離周遊8.1Km(GPSデータより)
登山日2024年3月27日
天 候晴れ
コースタイム 流葉温泉駐車場【10:20】(3時間)流葉山山頂【13:20】<休憩1時間>
流葉山山頂【14:20】(1時間5分)流葉温泉駐車場【15:25】
登り3時間+降り1時間5分=歩行4時間5分
歩行4時間5分+休憩1時間=合計5時間5分



カシミール五万図


カシミール二万五千図


カシミール・カシバード(鳥瞰図)


カシミール・プロパティ


 4年連続の流葉山登山となった。今冬は飛騨の山が続いている。登っていない山ばかりを選んでいたが流葉山はちょっと違う。
 若い頃にスキー仲間達とよく通った流葉スキー場がある山である。初恋のちょっと苦い想い出も残っている。


流葉温泉「ニュートリノ」横の駐車場に車を停めさせてもらう

 スキー場で働いた経験は15年ぐらいある。新潟県の苗場プリンスホテルにも出向で2シーズン行っていた。リタイア後も5年間、粟巣野や立山山麓のスキー場の世話になった。


リフト搬器の取り外し作業(経験あり)

若い頃に憧れていた宍戸プロスキーヤーのお店


まだ雪がいっぱい残っているのに

営業を休止してしまったスキー場施設

 3回続けて数河高原に降りていたが雪が深いので今回はゲレンデ内を周遊することにした。
 駐車場所は標高の1番低い流葉温泉[ニュートリノ」の横の駐車場を借りた。


スタートからカンジキの出番となった

雪だけが残っているスキー場

 前回までのキャンプ場スタート地点と比べると頂上までの標高差で80mほど低くなり、距離で700mほど遠くなる。


気温は3度Cで雪はまだ硬かった

 昨年、流葉山を登ったのは3月15日だった。カンジキを持ち込んだが使わなかった。
 今年は昨年より2週間ぐらい遅い。要らないと思ったが、念のために持ち込んだ。
 それがスタートからの出番となってしまった。ゲレンデの末端までたっぷりの積雪があった。


ここから左に入ってキャンプ場のゲレンデに向かう

登ってきたのは左側 右に降ればキャンプ場


上部もゲレンデは左右に分かれている

 上の写真の右側のコースは昔は第三ゲレンデと呼ばれていた。このコースは癖のあるコースだった。幅が狭く、ハーフパイプのような斜面だった。
 だが、コブだらけの斜面はまっすぐ滑り降りるしかなく、幅がなくても気にならなかった。今の、モーグルのはしりだったと思う。


左側のゲレンデ

右側のゲレンデ


振り返ってのぞむ山田集落


ここはバーンじゃなくハーフパイプ?

ゲレンデは左に曲がって尾根に向かう

 いつも自分のトレースを振り返って思うことは「まっすぐに歩いているな〜」だ。
 「心がまっすぐだから」な、訳はない。多分、何も考えずに歩いているからだろう。


まっすぐ歩ける特技は健在

 下から(西集落から)チャイムの音が聞こえてきた。まだ半分しか登っていないのにお昼になってしまった。
 いつもスタートが遅いのは山を甘く見ていたからだ。今回は積雪量を見誤ってしまった。引き返すタイムリミットを14時と決める。


尾根沿いのゲレンデもハーフパイプになっている

 ゲレンデを登り切ると、幅30m、奥行き(南北)300mほどの広い尾根となる。
 疲れも溜まってきた頃で、少しほっとする。


稜線のリフト降り場

リフト降り場から奥に(北西に)向かう

 尾根に出てから西からの風をまともに受ける。。薄手のフリースのセーター1枚なので寒い。袖が風で波打っている。だが、風が強いと、リュックを下ろして上着を出して着替えるというのが面倒くさくてなかなか出来ない。
 強風下で、防寒着を持っているのに使わないまま凍死したという過去のニュースの遭難者の気持ちがなんとなく解る。
 リフト終点の見張り小屋の影で強風を避け、なんとかウインドウブレーカーを着ることが出来た。


流葉山山頂方向に向かうリフト


3月27日で、まだこんなに雪が残っているのに

2月22日で営業を終了してしまった


気温が低いので午後1時を過ぎても樹氷が落ちない


秋がそのまま

樹氷に閉じ込められていた

 季節は3月下旬だというのに景色は真冬のままだ。時間も午後になっているのに樹氷が溶けずに枝に残っている。
 思いがけないプレゼントをいただいてしまったような気持ち。朝、国道を走っているときに雨が降ってきた時、帰ろうかと思った。帰らなくてよかった。


リフト降り場から稜線をたどって頂上へ向かう


登山道があるような稜線を行く


13時20分 頂上に出る

 13時20分、流葉山頂上に出る。頂上は意外に風がない。西穂独標に似ている。
 眼下に広がる西集落や数河峠。乗鞍岳から御嶽山へと連なる山並み。頂上からの眺めは、途中で見るのとはどこか違う、と思うのは気のせいか?


頂上より見下ろす西集落

右側には数河峠と飛騨ハイランドゴルフ場


東側の展望台に移動したが北アルプスは雲の中だった


見下ろすのは手前の寺林、神岡、小萱、数河(高原川の)、本郷の集落

 頂上(正確には展望台)から100mほど東側に行ってみたが北アルプスは雲の中だった。
 眼下に見えたのは神岡の街や寺林、小萱、本郷などだった。頂上に戻って1人ランチ。このぼんやりしている時間が大好きだ。


山頂に戻ってランチ


目の前に広がる山並みは


乗鞍岳

御 岳


14時20分 頂上を後にする

 このスキー場によく通った若い頃、この山頂レストランがあったかどうかの記憶があいまいだ。
 覚えているのは、混み合った食堂で食べたラーメンとおにぎりが美味しかったこと。お金がなかったのでおにぎりはアパートで米を炊いて作ってきた。
 仲間とスキーに狂っていた時代があった。


桜の花が満開のような

山頂レストラン「カミーン」


数河峠の奥に見えるのは位山とか川上岳か?


途中から上山路を離れて左側のゲレンデへ降る

ここは初心者泣かせの狭いゲレンデだった


こんな時期にこれだけの新雪が残っているとは思っていなかった


2基のリフトが同じところで終点となっている

左側のリフト降り場

 2基のリフトが同じところで終点となっている珍しいところ。そこまで圧雪車が上がってきていた。リフトの搬器の取り外し作業できていたのだろう。
 せっかくのまっさらな雪面が汚されてしまった。だが、お邪魔虫は私の方なので文句は言えない。


リフト終点まで雪上車が上がって来ていた

目の前に西集落、山田集落が見えてくる


このあたりで足がつって、しばらく動けなかった


搬器の取り外しは終わっていた


最後は雪がゆるんでいて脛ラッセル

 大人は雪解けを待ちのぞんでいるものだ。スキー場で働いていた頃はそれなりに大人だったと思う。
 だが春先、雪が溶けていく頃に感じた寂しさは何だったのだろう?
 いつまでも明るいままのゲレンデにただよう虚脱感。クリスマスや正月のころの得体の知れない興奮に満ちた騒ぎは別の世界での出来事だったと思えるほどに違う風景。
 雪山登山にも似たような雰囲気がある。今回が今年度最後の雪山登山となるかもしれないと思った。


15時25分 駐車場に戻る