仁王山



仁王山頂上の看板と三等三角点

所 在 地富山市八尾町大長谷
アプローチ白木峰登山口へ
登山口標高1315m
標   高白木峰1596m  仁王山1516m/td>
標 高 差累計740m
沿面距離7.9Km
登 山 日2024年8月5日
天   候曇り
コースタイム 登山口駐車場【10:17】(48分)太子堂<休憩8分>(3分)白木峰頂上<休憩5分>(19分)浮島【11:42】<休憩5分>(22分)白木峰山荘<休憩40分>(7分)仁王山登山口(49分)仁王山<休憩5分>(50分)仁王山登山口(21分)登山口駐車場【15:01】
歩行3時間40分+休憩1時間5分=合計4時間45分



カシミール五万図


カシミール二万五千図


カシミール・カシバード(鳥瞰図)


カシミール・プロパティ


 7月は天候もよくなかったが、個人的なことでバタバタしていて山に行けなかった。こんなことは初めてのことだった。
 この先も不透明。少しの空いている時間(行ける隙間)を見つけて山に向かった。


国道471(472)号線を離れて左に入る

21世紀の森キャンプ場を抜ける

 気になっていたのは前回の白木峰の帰りに見つけた仁王山の登山口だ。仁王山は何度も登っているがすべて積雪季だ。無雪季の頂上も見てみたい。
 近くの山でもあるし、トレーニングもかねてたどってみることにした。


林道途中にある5合目登山口

登山口にあるトイレ

 風(伊勢正三)の歌に「ささやかなこの人生」というのがある。それはこんな歌い出しで始まる。
花びらが散った後の桜が
とても冷たくされるように〜
白木峰はこんな歌詞になるのだろうか?
ニッコウキスゲの花が散った後の白木峰が
とても冷たくされるように〜
 1台の車もいない駐車場は暑い夏の風が吹いているだけだった。

 伊勢正三のオリジナル曲より沢田聖子のカバー曲の方が好きだ。 ささやかなこの人生 ←クリック(YouTube)


ニッコウキスゲが散った後の白木峰登山口の駐車場

ここは何合目の登山口になるのだろう?

 1ヶ月のブランクがあるのでゆっくりスタートする。仁王山だけではもったいないので白木峰へも立ち寄ってみる。
 いつもは横目で見ているだけの太子堂へも寄ってみることにする。


いきなりの急登となる

冬季の核心部でもある


最後のあれた登山道を乗り越えて林道へ


林道を左へ30mほど上ると

登山道への入り口がある


ソバナ

マルバダケフキ


今日の目的の山「仁王山」はガスの中


左側に白木峰山荘が見えてくる

2回目の林道交差


ノアザミ

ヤマハハコ


最後の階段を上りきると

電波塔が立っていた広場に出る


太子堂に寄る


長谷川保一さんが建立した太子堂

中にまつられているのは聖徳太子の像

 この太子像は八尾町出身の長谷川保一さん(明治40年生)が、母の供養のために昭和36年に安置されたもの。

「八尾を憶ひ八尾を詠む」長谷川剣星【本名長谷川保一】(昭和56年10月)より
 私の事を世の中で一番憶ってくれた母を、八尾で見る優しい白木峰の姿が、その母の心と姿を象徴しているかのように思えてならない私であった。
 昭和三十六年亡くなった母親を憶う石像を刻って、白木峰に安置する願いが叶った。夜も昼も、雲に遮られた日も、母の微笑を湛えたその像は、白木の峰から、じっと八尾を私を見つめて居て下さるように思える私である。


誰もいない白木峰の頂上

誰もいない山頂は好きです


三段の池の一番下の池

ガスっている遊歩道も趣がある


イワイチョウ 

イワショウブ


ミヤマホタルイが繁った地唐(立山では餓鬼の田)

途中にある二等三角点(基準点名 白木峰)


誰もいない「浮島の池」


「浮島の池」の名前の由来は

池の中に(ふたつの)島があるからです


帰りは山頂は経由せず白木峰山荘へ

山荘の右上の台地が気になる


きれいに清掃してあった部屋の中

照明もついているきれいなトイレ

 白木峰山荘から先に歩道がついている。いつも気になっていた。始めてたどってみた。
 50mほど登ると(標高差は10m?)広場があった。ランチをとるのにいい場所のようだ。


山荘の先に上ってみると展望広場があった

展望広場から見おろす白木峰山荘

 この広場でランチを取った後、仁王山へ向かった。山荘に戻り、林道に出て、最初のヘアピンカーブで登山道に入る。
 昔から道があったようなところもあったが、新しく刈られたところもあった。


林道のヘアピンカーブが仁王山への登山口

若干のアップダウンを加えながら降っていく


コメツツジ

ヨツバシオガマ


登山道はまだ踏み込まれていないようだ

誰様の糞でしょ? 多分、熊


思っていたより遠くて高かった


このあたりで口の中はネバーランド(ネバネバ)

水分の残りが少ないので飲まずにがんばる

 仁王山は思っていたより遠かった(往復2.4Km)。そしてアップダウンがきつかった(往復累計で標高差270m)。
 持ち込んだ水分は保冷ポットに入れたお茶300mlと缶ビールの350mlの合計650mlだけ。
 缶ビールは白木峰山荘の展望台で飲んでしまった。ポットに残っているお茶は少しだけ。のどは渇いているが飲まないで頂上まで温存する事にする。


13時45分 仁王山頂上に立つ ここで残った水分(50ml程)をすべて飲む

 最後の鞍部からほぼ直登となる。なだらかになり、前方が明るくなってから左へのトラバースとなった。
 13時45分、仁王山の頂上に出る。仁王山の頂上は三角点を中心に刈り開けてあった。
 冬季は遮るもののない広い頂上なのだが無雪期は灌木で視界の効かない所だった。


頂上の看板

三等三角点(基準点名 足谷)

 急いで水分補給をする。半分飲んで半分残そうと思ったのだが、ひと口飲んだらなくなってしまった。
 発汗していく水分は止められないのに、補給する水分がない。脱水症も熱中症もごめんだ。急いで下山にかかった。


林道まで戻ってほっとする

登山道から降る

 ヘロヘロになりながらも林道まで戻ってほっとする。もし動けなくなっても林道なら発見されやすいし、回収(?)も容易だ。


シシウド

タマガワホトトギス?

 15時ちょうど、車にもどる。久しぶりの山だったこと、距離と標高差(累積)を読み間違えたこと、持ち込んだ水分が少なかったこと。何気にヘロヘロになってしまった。
 だが、その方が達成感が感じられていい。車の中にあった熱い缶ジュースが美味しかった。


15時丁度 登山口まで戻る