小佐波御前山



小佐波御前山の頂上に建つ小さな祠「白山社」

所 在 地富山市大沢野町
アプローチ猿倉山森林公園のバーベキュー広場へ
登山口標高270m
標   高754m
標 高 差単純484m 累計728m
沿面距離片道4.6Km
登 山 日2025年12月19日
天   候晴れ
参考コースタイム
富山の百山
(北日本新聞社)
登山口(1時間15分)御前山(1時間15分)小佐波御前山
小佐波御前山(1時間30分)猿倉山(15分)登山口
登り2時間30分+降り1時間45分=歩行4時間15分
コースタイム 登山口【10:20】(50分)御前山<休憩5分>(50分)小佐波御前山【12:05】<休憩55分>
小佐波御前山【13:00】(25分)獅子ヶ鼻<休憩5分>(15分)御前山(40分)登山口【14:25】
登り1時間40分+降り1時間20分=歩行3時間
歩行3時間+休憩1時間5分=合計4時間5分



カシミール五万図


カシミール二万五千図


カシミール・カシバード(鳥瞰図)


カシミール・プロパティ


 年賀状を書き終えて時間に余裕が出来た。「時間に余裕が」と言うより「心に余裕が」出来た。
 開放感いっぱいで近くの里山に向かった。


10時20分 駐車場を出発

熊が食べたのか、散らばっているのは殻だけ

 小佐波御前山は、家から登山口まで(車で)30分ほどで行くことが出来る山だ。
 ちょっとした気晴らしに、トレーニングにと便利な山なのだが、登山者が多くて、ちょっと気後れのする山でもある。


猿倉神社 奥に見えるのは笹津山 

風の城(風力発電の塔だったが今は展望台)

 猿倉山のバーベキュー広場に車を停めて、10時20分、出発。風が強い。
 このあたりは風の通り道で、いつも風が強い。冬季は特に強く、車からなかなか出られないことがある。帰ろうかと思うことさえある。


呉羽丘陵から東側の平野部と富山湾をのぞむ

 ゆっくり猿倉山に向かう。道路に落ちた栗の殻が、風にあおられて道路脇にかたまっている。秋がまだ残っているようだった。


剱岳、大日岳、別山、真砂岳、雄山、龍王岳 (杉の木が風でたなびいている)

 戦国時代、猿倉山に城があった。飛騨地方で勢力をふるった三木氏の武将塩屋秋貞が築城したとされている。今はその跡形もない。
 三等三角点(基準点名「猿鞍」)もあるのだが、うっかり見過ごしてしまった。


猿倉山の裏にある東屋 階段を上れば展望台がある

御前山までは階段の急登がいくつも現れる

 猿倉山からいったん降った林道とのジョイント部分から本格的な登山道となる。途中、急登の階段がいくつも現れる。
 真っ直ぐに続いているところが多く、見るだけでうんざりするところだ。


御前山のシェルター

数年前にきれいになった(落書きが消された)

 御前山の広場で友人とばったり会った。シェルターの中でおにぎりを食べていた。
 ここで引き返すのかと思ったら頂上まで行くつもりだと言う。いっしょに頂上に向かった。


車道の終点

このあたりから雪が現れてくる


落ち葉の上に雪が積もり

風景は晩秋から初冬へと代わっていく

 晩秋の里山には「この風景はいつか、どこかで見たことがある」と思わせるような何かがある。
 遠い、子供の頃の大津山(神岡の山奥)の思い出だと思うのだが、いつだったか?どこだったか?はっきりとは思い出せない。


晩秋とも初冬とも言えない登山道


12時5分頂上にたつ

この標識は2023年に取り付けたもの

 12時5分、頂上に出る。小佐波御前山の頂上は白山神社の祠があるところである。
 頂上広場が山頂だと思っている人が多いようだ。
(実は、私もそうでした)


広場のベンチはどれにも座った跡がなかった


広場から見えるのは僧ケ岳、駒ケ岳、毛勝三山

大明神山、毛勝山、釜谷山、猫又山


富山平野が呉羽丘陵で真っ二つに分かれている(上が呉西で下が呉東 奥が能登半島)

 風が強いので避難小屋でランチをとった。雨の日や風の強い日に重宝する小屋である。この小屋があるから吹雪の日でも登ろうと思えるのだ。

 乾杯しようとして缶ビール(3.5%)のケースを出したら軽かった。開けてみたら空だった。入れ忘れたらしい。汗もかいていなかったので、「ま〜いいか」だった。


小佐波御前山の避難小屋 

缶ビールのケースは空だった(入れるのを忘れた)

Gda?sk

この岩壁をクライミングしてみたかった

 降りで獅子ヶ鼻岩に寄った。獅子ヶ鼻岩は奥飛騨の里山を一望出来、眼下に楡原の集落や神通川をのぞむことが出来る絶好の展望台である。

 この獅子ヶ鼻の岩壁を登ってみたいとずっと思っていた。もう体力もバランス感覚も、若いときの半分以下だろう。だが、まだチャンスはあると思っている。


屏風のような獅子ヶ鼻岩 遠くに見えるのは楡原集落と神通川


右と左で植生の違う登山道 (どうしてこうなるのか不明)

 登山道の右側と左側で植生が違うという山はよくある。片側が杉林で片側が雑木林というのがよくあるパターンだ。(特に尾根の右と左)

 以前、雪山の降りで、(風が強く)登りのときのトレースが消えてしまって降りの方向が分からなくなってしまったことがあった。
 その時、この植生の境をたどって、無事登山口にたどり着けたことがあった。
 覚えておけば道に迷った時に役に立つサバイバル知識だと思う。


いつ見ても堂々としている風の城

 小佐波御前山の名前の由来はウィキペディアに依ると「複数の説があり、ざざ波に由来するという他、この山に立山神がおり、立山と比べて幼い子供のような山だったからという説がある」とある。

 だが、この山の麓に「小佐波」という集落がある。単に地名からとったものだと思う。もうひとつある御前山と区別するために付けた名前だろう。

 ちなみに、御前山とは本峰に登らなくても同じようなご利益があるという山に付けられる名前であり、日本中に沢山ある。(ここの本峰は立山)


14時25分 登山口に戻る

 ささいなことで音信不通状態だった友人と、御前山の広場でバッタリと出会った。
 何事もなかったかのように、いっしょに頂上に立ち、昨日までいっしょに山に登っていたかのように、とりとめもない話をしながら降りてきた。そして、駐車場で「じゃあ〜」と言って別れてきた。
 何が起きたのか分からない、現実感のない、不思議な小佐波御前山だった。