天蓋山 |
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所 在 地 | 飛騨市神岡町山之村 | |
アプローチ | 神岡町より車で40分で山之村牧場へ | |
登山口標高 | 886m | |
標 高 | 1527m | |
標 高 差 | 単純641m 累計743m | |
沿面距離 | 9.6Km | |
登 山 日 | 2025年5月5日 | |
天 候 | 快晴 | |
参考コースタイム (飛騨神岡天空の山旅登山地図) |
山之村牧場(1時間40分)ヤマップ平(25分)千手ブナ(20分)天蓋山山頂 天蓋山山頂(20分)すずめ平(1時間5分)夕顔の駅(25分)山之村牧場 登り2時間25分+降り1時間50分=合計4時間15分 | |
コースタイム |
山之村牧場【9:15】(1時間50分)ヤマップ平<休憩5分>(20分)千手ブナ(45分)天蓋山山頂【12:15】<休憩1時間45分> 天蓋山山頂【14:00】(30分)すずめ平(1時間10分)夕顔の駅<休憩10分>(20分)【16:10】山之村牧場 登り2時間55分+降り2時間=歩行4時間55分 歩行4時間55+休憩2時間=合計6時間55分 |
![]() カシミール五万図 |
![]() カシミール二万五千図 |
![]() カシミール・カシバード(鳥瞰図) |
![]() カシミール・プロパティ |
友人を案内して天蓋山に向かった。山之村牧場からの新しい登山道が出来ているらしい。 山之村へは伊西トンネルからじゃなく山吹峠から入った。距離はちょっと長くなるが、その方が安全で早い。 |
![]() 山之村牧場が新しい登山道の入口 |
![]() 山之村牧場の入口に登山届のボックスがある |
![]() 9時15分 山之村牧場から登山開始 |
山之村牧場はオープン当初は入場料を取っていた。駐車場も有料だった。 駐車場が無料になり、入場料も無料になった。それでも来場者は減ってきている。頑張ってほしい。 |
![]() 牧場の池を右側から巻いていく |
![]() 舗装道路があるのは、まだ牧場内だからだろう |
![]() 「天の夕顔」910m |
不二樹浩三郎の半生をモデルに中河与一が書いた「天の夕顔」。その不二樹浩三郎が山之村に2年間ほど住んでいたことがあった。天の夕顔にもそのことが書かれている。 山之村の人達はそのことを村おこしに利用しようと、しているようだ。高原の駅の名前も「夕顔の駅」だし、大多和峠にも天の夕顔の記念碑がある。そしてここにも記念碑があった。 |
![]() 右に少し入ると「天の夕顔」の記念碑がある |
![]() こちらが記念碑かもしれない |
不二樹浩三郎は戦地に赴くときに生きて帰れないと思い、中河与一に自分の半生を語り、本にしてくれとたのんだ。 中河与一が書いた「天の夕顔」がそれである。戦地から生きて帰った不二樹浩三郎はその本の内容に不満をいだき、自ら「冷たき地上」という小説を書いた。 個人的には、中川与一が書いた「天の夕顔」の方が好きである。不二樹浩三郎が書いた「冷たき地上」の方は自伝であり、自慢話が多く、ストーリーも紆余曲折していて読みづらかった。 |
![]() 林道を行く |
![]() 標高が低いのにまだ雪が残っている |
![]() 林道が三つに分かれている |
![]() 真ん中の林道を行くとすぐに左に入る登山道がある |
![]() 「YAMAP新道」という名前に反して道は古い |
![]() 10時 「きこりの飯場」1050m |
新しい登山道の名前は「YAMAP新道」という名前だった。変な名前だと思ったが理由があった。(後述) 新道という割に登山道は使い古されている。古い山道を利用して作られたようだ。(後述) |
![]() 「飛騨杉の林」1100m |
![]() 斜度は40度ぐらい |
![]() 熊の食べ残し 昨年は豊作だったようだ |
![]() 10時30分「1200ピーク」1220m |
![]() よく使われていた道路のようだ |
![]() 10時55分「ひのき平」1270m |
![]() 「YAMAP平」からのぞむ天蓋山(1番右側のピーク) |
11時、「YAMAP平」に出る。(これも変な名前だ)ここから左前方にピークが三つ見えた。 どれが天蓋山か分からない。一番奥に見える真ん中の山が天蓋山だと思ったが間違いだった。 (手前の右側に見える山が天蓋山) |
![]() 11時「YAMAP平」1290m |
![]() 山之村小中学校は生徒数が小中合わせて10人です |
![]() ブナの木に残った熊の爪痕 |
![]() 11時20分「ブナの細道」1350m |
![]() 11時30分「千手ブナ」1375m |
![]() 11時45分「三角点ピーク」1420m |
以前からある旧道(?)と同様に「YAMAP新道」にも標識が多く設けられている。こちらも手作りの感じがいい。 |
![]() 三角点ピークからのぞむ天蓋山 この先の鞍部から雪上のトラバースとなる |
「三角点ピーク」と書かれた小ピークに出る。三角点のような石柱は国土地理院が設置した三角点ではなかった。 いったん降って雪が残った次のピークに向かう。(このピークが天蓋山だった) |
![]() 天蓋山を左側から巻く |
![]() 最後に山頂直下のコルに出る |
このピークへは直登ではなく、左側から巻いていく。雪面に残っていた足跡で分かったのだが、直登した方が面白かったかもしれない。 コルに出て始めて右側に見えていたピークが天蓋山だと分かった。山之村キャンプ場からの登山道が「旧道」と書かれていた。 |
![]() 12時10分「山頂直下コル」1500m |
![]() 「旧道」という名前はちょっと可哀想 |
![]() 12時15分山頂に立つ(1527m) |
12時5分、頂上に立つ。入れ違いに単独の女性が降っていって、誰もいなくなった。 が、それもつかの間で、次から次へと登山者が登ってきて、あっという間に大賑わいの広場になってしまった。メジャーな山は人が多い方が楽しい。 |
![]() 誰もいなかったのに、あっという間に13人になった |
![]() 奥大日岳、剱岳、別山、雄山 |
![]() 赤木岳、黒部五郎岳 |
![]() 抜戸岳、笠ヶ岳 |
![]() 乗鞍岳 |
![]() 御 岳 |
![]() 白 山 |
![]() 笈ヶ岳、大笠山、三ヶ辻山、人形山 |
![]() 白木峰 |
天蓋山は正真正銘の360度の展望台である。北に富山湾、東に駒ケ岳から乗鞍までの北アルプス、南に御嶽山、西に白山から白木峰まで、飛騨、越中にとどまらず、信濃、美濃、加賀の山並みを望むことが出来る。 |
![]() 田部井淳子さん直筆の山頂標識 |
![]() 14時 山頂を後にする |
![]() いったん降って登り返した次のピーク YAMAP平から見えた一番奥の真ん中のピーク |
降りはキャンプ場への登山道を選んだ。新しい登山道が出来たからといって、いきなり旧道という名前にするのは、ちょっと可哀想だ。 「周遊出来る山」というのを売りにするんだったら「旧道」はないと思う。 |
![]() 14時30分「すずめ平」1370m |
![]() 始めて気づいたが大きい |
![]() これは |
![]() 登り専用の |
![]() 標識ですね |
![]() 15時25分 急な尾根道を降り終えたあとのなだらかな白樺林 |
![]() 山之村キャンプ場の登山口まで戻る |
![]() 山之村キャンプ場にはまだ桜が咲いていた |
15時40分、山之村キャンプ場の「夕顔の駅」に到着。ちょっとのぞいたら中から人が出てきて「休んでいかれ」と言われた。 誘われるままテーブルに座ったら目の前にお札やら小銭が無造作に散らばっていた。売上金を数えている最中だった。「ここに座っていてもいいのだろうか?」と思ってしまった。 |
![]() 15時40分 夕顔の駅「天の夕顔」に到着 |
![]() 夕顔の駅は店じまいの作業中だった |
いいチャンスだったので、(地元の人らしい)店の人に気になっていることをいくつか聞いてみた。 「YAMAP新道という名前は、もっといいのがなかったのか?」には「ヤマップから補助金が入って登山道を整備してもらったから」という返事だった。(ヤマップもちょっとセコいぞ) 登山道が古いのは昔からあった作業道を利用したからとのことだった。 青木大滝のことは若い2人は知らなかったが、年配の方は知っていた。 「青木峠はもう通れない。青木大滝は知っていたが危ない所のようなので行ったことはない」というような話だった。 |
![]() 16時20分 山之村牧場に到着 |
天蓋山に新しい登山道が出来て、周遊できるようになったのはうれしい。山之村牧場にも夕顔の駅にもお客さんが沢山来てくれることを祈る。 |
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