八郎坂〜弥陀ヶ原 |
---|
所在地 | 富山県立山町 | |
八郎坂 | アプローチ | 千寿ヶ原から称名滝の駐車場へ |
登山口標高 | 960m | |
標 高 | 1940m | |
標 高 差 | 単純980m | |
沿面距離 | 往復16.4Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2022年8月2日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 山と高原地図(昭文社) |
駐車場(40分)八郎坂登山口(2時間)八郎坂下山口(2時間)弥陀ヶ原 弥陀ヶ原【12:50】(1時間20分)八郎坂下山口(1時間)八郎坂登山口(10分)称名滝(40分)駐車場 登り4時間40分+降り3時間10分=歩行7時間50分 | |
コースタイム |
駐車場【8:50】(20分)八郎坂登山口(40分)第1展望台<休憩10分>(15分)第2展望台<休憩5分>(30分)八郎坂下山口【10:50】(1時間35分)弥陀ヶ原【12:25】 弥陀ヶ原【12:50】(1時間10分)八郎坂下山口(1時間10分)八郎坂登山口【15:10】(5分)称名滝<展望10分>(20分)駐車場【15:45】 登り3時間15分+降り2時間45分=歩行6時間 歩行6時間+休憩他55分=合計6時間55分 |
山旅倶楽部五万図 |
山旅倶楽部二万五千図 |
山旅倶楽部二万五千図 |
カシミール・カシバード(鳥瞰図) |
カシミール・プロパティ |
大日岳に行くつもりで家を出たのだが、登山口に着いてみると9時を過ぎていた。往復の時間を考えてみたら無理だと分かった。 大日岳をなめすぎていた。八郎坂に変更。近くに別のルートがあってよかった。 |
高さ500mを誇る称名川の景勝「悪城の壁」。 |
悪城の壁にはいつも圧倒される。この上に広大な弥陀ヶ原高原が広がっていることが信じられない。 コナン・ドイルの「失われた世界」もこんなところを想定していたのかもしれない。 (実際の舞台は南米にあるテーブルマウンテン) |
今回は空いている2段目の駐車場に車を駐める |
称名滝への遊歩道入口 |
駐車場は1段目が空いていたが2段目に駐めた。着替えをするためだ。 8時50分、駐車場を出発する。最近スタート時間が遅い。 |
落石防護壁の工事は意外と大規模だった |
称名滝の水量は多そうだ |
9時10分、飛龍橋を渡って八郎坂に取り付く。思っていたより整備されていて歩きやすい。 |
八郎坂登山口への「飛龍橋」 |
9時10分、八郎坂に取り付く |
始めはお歩きやすい登山道も |
徐々に岩が増えてきて歩きにくくなる |
途中から岩がむき出しになってきて中級ぐらいの登山道になってくる。八郎坂は急な斜面に造られた登山道なので危険度は高い。 万が一転倒して道路から落ちると、滑落を止められない。見た目以上に危険な登山道なのだ。 |
9時50分 称名滝第1展望台のベンチ |
標高は1270m |
9時50分、称名滝第1展望台に出た。ここからは称名滝のほぼ全域が見渡せる。ただ午前中は日陰になるので眺めるのは午後からの方がよい。 |
称名滝のほぼ全容が展望出来るが午前中は日陰 |
4段に折れた称名滝の1段目(落差40m)と2段目(落差58m) |
3段目の滝(落差92m) |
4段目の滝(落差126m) |
ヨツバヒヨドリとアサギマダラ |
ヨツバヒヨドリとサカハチチョウ |
今年は7月の中頃から蝶々を見かけない。日中は暑いので飛んでいないのかと思ったが涼しい朝夕にも見かけない。(八尾町において) 八郎坂でアサギマダラとサカハチチョウを見かけたがそれぞれ1匹だけ。弥陀ヶ原でもコヒョウモンを1匹見ただけだった。異常気象の影響? |
称名滝第2展望台 |
視界が開けるのはこの先30mほどの所 |
10時15分、第2展望台に出る。展望台のベンチからは称名滝は見えなかったが30m程進んだところから見渡すことが出来る。 |
前方が開けてくる |
弥陀ヶ原高原は近い? |
上に出たところにベンチが3台ある |
10時50分、高原道路に出る |
10時50分、高原道路に出た。高原道路には上がらずに左に回り込んで登山道を歩く。 |
道路を回り込んで登山道に入る |
竹藪に覆われて登山道が見えないところもあった。木道も朽ちたところがあり、整備は完全ではないようだ。 |
両側の笹藪が登山道をふさぐが |
休憩所 |
今年の新聞記事に弥陀ヶ原高原のハンノキの伐採を始めたことが載っていた。ハンノキは「高原道路の工事の後に土砂が流れないように植林したもの」とのことだった。外来植物を植林してもよかった時代なのか?と、ちょっと思ってしまった。 |
3年ぶりの懐かしい風景 |
追分でコースを間違える。松尾峠への道は工事で通行止めになっていた。道路を渡ればいつもの弥陀ヶ原への登山道だがもう一つの道が見えた。ホテルの方に向かっている。うっかりその道をたどってしまった。 |
追分から松尾峠への登山道は工事中 |
間違えてこのレールを越えてしまった |
「10年間も弥陀ヶ原ホテルで働いていたのにこの道は知らなかった」と思いながら歩いているとホテルからどんどん離れていく。 松尾峠へ行く遊歩道がもう1本あったことを思い出した。もう400mほど歩いているので戻る気がしない。高原道路に向かって藪を漕いだ。 道路は近いように見えたが途中に笹藪に覆われた深さ2m程の涸れ沢が2ヶ所あり、沢を越えるのに一苦労した。 |
弥陀ヶ原の駐車場 |
高原バスの弥陀ヶ原バス停 |
12時25分、弥陀ヶ原のバス停に到着。弥陀ヶ原ホテルはコロナ禍で休館していたのだが、今年は外部の業者に委託して営業を再開している。 |
2年ぶりに営業を再開した弥陀ヶ原ホテル |
12時50分、ホテルを後にする。懐かしい遊歩道を歩く。何年ぶりになるのだろう? 以前は砂利だった広場が石畳になっていた。きれいになったのだが、心の何処かで感じる違和感。個人的なノスタルジーなのだろう。 |
ランチ後、弥陀ヶ原高原への遊歩道をたどる |
以前は砂利の広場だったが石畳になっていた |
夏の弥陀ヶ原高原と弥陀ヶ原ホテル(若い頃、ここで10年間働いていた) |
季節が7月だったら、もう少し花が咲いていたかもしれない。弥陀ヶ原高原にはワタスゲやイワショウブなどの白い花が似合う。 池塘に浮かぶミヤマホタルイと周りを彩るワタスゲのコラボレーションがいい。 |
遊歩道の突き当たりを右に行けば天狗平へ |
左に折れて追分方面へ向かう |
登りで登山道が分からなくて少しの区間、車道を歩いてしまった。降りでは、そこはちゃんと歩道をたどることが出来たのだが、道路を横切るところ(登りと同じところ)でまた歩道が分からなくなってしまった。車道を少し戻らないといけなかったのだった。 |
弘法で高原道路に出たら少し戻って登山道へ |
八郎坂への登山道に入る |
無事、歩道を見つけて降る。第2展望台からのぞむ称名滝は日が差していてはっきり見えた。 |
第2展望台からのぞむ称名滝の1段目から4段目の上部まで |
称名滝1段目の滝の落ち口(標高1385m) |
1段目の滝壺(標高1345m 滝壺径20m) |
落ちてきてたまった水があふれて次の滝に落ちていく滝壺なんて他にあるのだろうか? |
称名滝2段目の滝の滝壺(標高1287m 滝壺径40m)と3段目の滝の落ち口(標高1283m) |
2段目の滝壺は下からは見えないが以外と奥行きがあるようだ。(滝流50mで爆流落差は4m) |
3段目の滝壺(標高1191m 滝壺径30m)の横に水路がある |
あまり知られていないが、3段目の滝壺の横に水路の跡がある。1945年、日本発送電が水力発電用取水施設を作ろうとして、滝の右岸の崖を削る工事を行ったが終戦で工事は中断された。後を引き継いだ北陸電力も工事を再開せず、そのままになっている。 水路に立って3段目の滝壺をのぞいたことがあった。きれいな滝壺だった。水路は横幅が2mぐらいで深さは3mぐらいあった。 称名滝3段目の滝壺と水路 ←クリック |
2013年10月29日の記録 |
---|
2013年10月29日に3段目の滝壺の横にある水路の取水口まで行ったことがあった ←クリック |
3段目の滝壺から見おろした4段目の滝と下方に見える展望台 ←クリック |
ヒカリゴケの洞窟か? |
せっかくなので称名滝へと向かった |
疲れてくると足が上がらなくなってくる。降りでも同じだ。ちょっとした突起でもつまずくことがある。ここで転倒して谷側に落ちたら大変だ。誰にでも普通にあり得ることなので慎重に降った。 |
称名滝は虹のご褒美をもって出迎えてくれた |