大洞山



大洞山頂上広場

所在地飛騨市神岡町
大洞山 アプローチ神岡町の大津神社前
登山口標高418m
標   高1349m
標 高 差単純931m 累計1030m
沿面距離往復7Km(GPSデータより)
登山日2022年10月15日
天 候
同行者伊藤、岩月
コースタイム 登山口【8:20】(15分)御岳神社<休憩5分>(1時間30分)分岐【10:10】(1時間20分)頂上【11:30】<休憩1時間>
頂上【12:30】(50分)分岐(1時間15分)登山口【14:35】
登り3時間5分+降り2時間5分=歩行5時間10分
歩行5時間10分+休憩1時間5分=合計6時間15分



山旅倶楽部二万五千図


山旅倶楽部一万二千図


2006年3月4日積雪期の記録 ←クリック


両ルートの比較


カシミール・カシバード(鳥瞰図)


カシミール・プロパティ


 岩月と伊藤が企画した大洞山に誘われた。
 大洞山は積雪期に単独で登ったことがあった。急登で視界の利かない山だったが、完登できた喜びに満ちた山だった。
 2006年3月4日の記録 ←クリック


国道41号線、大津神社の反対側に車を停める

自然に戻って行きかけている自動販売機

 国道41号線のスノーシェッドの北側入口の広場で8時に待ち合わせた。少し早めに着いたが、名古屋からの岩月はすでに到着していた。
 「近い者ほど時間ギリギリになる」という法則は生きているようだ。


41号線のトンネル(スノーシェッド)の横が登山道

分かりやすい入口の看板があるので安心

 つもる話もそこそこに身支度を終え、8時20分出発。通りかかったおじさんが「頂上はあっという間だよ」と言ってくれたが、嘘だった。


いきなり現れた鳥居に驚いた

鳥居の正面に何か書かれた石碑が立っていた

 ジグのコーナーごとに石碑が建っている。この山はただ者(?)ではない。


 

 

 


 

 

 

 いくつかジグをきった後に2番目の鳥居が現れた。階段を上がって鳥居をくぐると横長な広い広場があった。その奥にもう一つ階段があって、その上に神社が建っていた。


朽ちかけた階段と鳥居が現れる【8:33】

 石柱には「御岳神社」と書いてある。長野県の「御岳神社」(おんたけじんじゃ)だと思う。
 東京都にも「御岳神社」があるがこちらは「みたけじんじゃ」とよぶ。どちらも御嶽山(同名の山)に本社(ほんじゃ)がある神社だ。


灯籠や狛犬に囲まれた神社(御岳神社)が、忘れ去られたようにたたずんでいた

 神社まで車で入れるように林道が通っていたが、建物は手入れされているようには見えなかった。
 この神社にしっかりした母体がなく、ボランティアで成り立ってきたのなら、ここも歴史の中に埋もれていくのだろう。


神社なのに仏像もあった

池もある大きな神社である。

 神社を後に林道を少したどると右側に登山道入口の標識があった。標識のナンバーは「9」。
 すぐに鉄塔の下に出る。ここで間違えて鉄塔の点検道に入ってしまう。鉄塔まで戻って登山道を探すとかすかに道らしきものがあった。


神社から左側の林道をたどりNO9から登山道へ

鉄塔から(道を間違えて)点検道に入ってしまった

 登山道はジグを切ってあるところもあるが、ほとんど階段のない直登が続く。急な降りが苦手な人は降りで苦労するだろう。


戻って藪道に入る

8時44分、NO8の標識


9時21分、天狗の岩棚(NO7)

 神岡には「大洞山に天狗が住んでいて子供をさらっていた。」という伝説がある。
 子供を叱るとき「そんな悪さをしていると天狗様が来てさらっていくぞ。」と脅したそうである。


何処が棚なのか分からなかった

天狗の岩棚にあるNO7の標識


NO6の標識【9:59】

分岐点の標識【10:08】

 分岐点があり、ここから南側に降ると神岡町の梨ヶ根に降りられるようだ。道がしっかりしていれば、こちらの方がなだらかで標高差も150m程少ない。


「山毛欅の美林帯」の標識【10:18】

登山道は少しずつなだらかになってくる


きれいなブナ林


もう一週間か十日ほどすれば紅葉がきれいだろう


「大洞山2/10」の標識【11:19】

「大洞山1/10」の標識【11:21】


クサギの実は「さるぼぼ」にそっくり


笹藪とブナ林の道を行く

ほぼ水平道になり、頂上は近い 立派なブナの木


11時26分、頂上に立つ 右上に看板がある

高さ3mほど上にあった頂上の看板

 頂上で恒例の乾杯。約1名がビールを忘れたと言いだす。だが、分け合って飲むビールもまた、格別な味がした。


三等三角点

 登山道は地元の中田泰三さん(故人)が独力で開いたもの。、退職を前にした平成7年(1995年)から、山を傷つけないように鉈、鎌、トンガだけで開いたそうだ。
 我々が安易にチェンソーで開いているのとは格が違う。大事に残したい登山道である。


14時35分、登山口に戻る


41号線の反対側にある大津神社は大津山と関係があるのだろうか?


チョコレートを作るためにドングリを拾ってきた