笹津山〜大乗悟山



何もない笹津山頂上にテープで目印をつける

所 在 地富山市細入
アプローチ富山市楡原の天湖森から
登山口標高215m 駐車場標高245mm
標   高590m(大乗悟山)
標 高 差単純375m 累計466m
沿面距離4.3Km
登 山 日2025年2月15日
天   候快晴
コースタイム 駐車場【9:45】(1時間50分)笹津山頂上【11:35】<休憩15分>(35分)大乗悟山【12:25】<休憩1時間10分>(1時間)駐車場【14:35】
登り2時間25分+降り1時間=歩行3時間25分
歩行3時間25分+休憩1時間25分=合計4時間50分



カシミール五万図


カシミール二万五千図


カシミール・カシバード(鳥瞰図)


カシミール・プロパティ


 2月に入ってから初めて天候がよくなった。来週はまた寒波に襲われるとのこと。山に向かった。
 まだ、体力にいまいち自信がもてない。雪質も量も分からないので近くの笹津山にした
 選んだのは笹津山の東尾根を直登して頂上に至り、大乗悟山を経由して降る周遊コース。
 東尾根は急登で崖が数カ所現れる藪漕ぎも混じった、少しタフなコースである。


天湖森への道路から笹津山をのぞむ


天湖森入口左側の駐車場を使わせてもらう

先行者の車が数台停まっていた


東尾根に向かう途中にある大きな岩

夫婦山にもある大きな礫岩


幅20m、奥行き30m、高さ10mほどもある大きな岩はどこから来たのか


今回は東尾根の少し右側(北側)をたどる

尾根の右側は広い雪原が広がる

 以前(2021年2月20日)東尾根の稜線を直登したことがあった。灌木が多かった。大きくはないが礫岩が行く手をさえぎり、細い稜線を巻くのに苦労した。
 今回はその轍を踏まないようにコースを右に少しずらした。


すぐに杉の植林帯に変わる


この杉の植林帯がかなりの急登

45度はありそう(三角定規を思い出してください)


デブリがあったのでごぼらないし、滑らないので歩きやすかった


振り返ってのぞむ剱岳(手前に写っているのは御前山への稜線)


急登を登り切ると現れてくる核心部

今回は雪が付いているので登りやすかった


雪が少ないときは灌木が頼りとなるが


雪があるときはちょっとじゃまになるかも


核心部を超えた大岩のうえは平らな安全地帯(核心部は3カ所続く)

 核心部は3カ所ある。それを超えると平らな稜線に出る。その先20mほど進んだところに小ピークがある。
 そこでリュックを下ろしたときにリュックとスコップの間にはさんでいた羽毛服がなくなっていることに気づいた。
 核心部の藪漕ぎの時に木に引っかけて落としたのだろうと思った。だから戻って探すのを諦めた。後日、探しに来ることにした。


この小ピークで羽毛服を落としたことに気づく

探しに戻らずに先に進んだ(後日探しに来よう)


頂上手前の杉の植林帯を登る

 小ピークから10mほど降って短い急登を登り切れば、もう危ないところはない。杉の樹林帯を行くだけだ。
 笹津山の頂上は広い。視界が悪いと頂上にたどり着くのがむつかしいくらいだ。


頂上東側の広い杉の植林帯

 頂上に出たかなと思った瞬間、大乗悟から縦走してきた男性と鉢合わせする。
 お互いにどこが頂上か確信が持てなかったのだが、両方から登ってきた最高点だったので頂上だと確信した。


どこが頂上かはっきりしない頂上 大乗悟山からの男性と鉢合わせ(同時到着)

 その男性はヤマレコを見ながら富山の百山踏破を目指していると言う。北日本新聞から「越中の百山」という本が出ているから買ったらどう?と勧めたが、「検討してみます」との答え。多分買わないな、と思った。
 今の人は本の情報に頼らなくてもネットの情報で充分と考えているようだ。


その男性としばらく会話を楽しんでから大乗悟山へ

この新しい鉄塔は平成27年に建立されたようだ


男性の降りのトレースは使えない 歩幅が合わない

振り返ってのぞむ広い笹津山の頂上


大乗悟山の大宴会会場跡


大乗悟山は北アルプスの展望台である

 単独登山のランチタイム。そのまったりした時間が大好きだ。山を眺めているようで眺めていない。何かを考えているようで考えていない。
 全てを忘れてしまいそうになるくらい安らかな時間が流れる一時だ。


ささやかな小宴会会場をつくる


今年購入したスノーシューズをデビューさせる(\68,200)

 三代目となるNSRのスノーシューズを試して見た。一代目と二代目はそれぞれ10年ほどで壊れてしまった。修理しながら使っていたが限界があった。
 今のはバンド1本で固定できるのがいい。前のは固定するのにバンドを4本しめなければいけなかった。手が凍えている時など最悪だった。


初代NSR(左)と二代目NSR(右)


大乗悟山を降りて林道へ

林道を横切って杉の植林帯へ


杉の植林帯は麓まで続く

 廃村を見る度に心が痛む。父が育った長棟は昭和12年に廃村。私が育った大津山(←クリック)は昭和50年に廃村。共に廃村となって久しい。
 どの廃屋にも以前は生活している人達がいて、笑い声が響き渡っていたはず。そこを立ち去っていった人達は今、どこで何をしているのだろう?


廃村となった割山集落の廃屋

人がいなくなってからどのくらいの年月が経ったのか


家がのこっているのは2軒だけのようだ

村民がまだどこかに隠れていそうな気がする


どこの廃村でも最後まで残るのが神社


100年後まで残っていそうだ


しめ縄も御幣も新しい 下からのぞいて撮った

賽銭の管理は誰が? ちょっと気になった

 明日も天気がよさそうだ。羽毛服を探しにくるか? それとも捨ててしまうか? 明日の朝、考えるとしよう。


天湖森の土田池までもどる