真川ヤクシ谷



ヤクシ谷第2の大滝(2005年8月6日撮影)

所在地富山市大山町
折立登山口 アプローチ有峰林道から有峰を経由して折立へ
折立標高1345m
稜線標高2370m
標高差1025m
沿面距離7.3Km
登山日2005年8月6日
天 候晴時々曇り
同行者荒ちゃん、洋子
コースタイム 折立(2時間30分)ヤクシ谷分岐(5時間30分)稜線(22分)太郎平小屋
合計8時間25分<休憩含む>


 荒ちゃんとは偶然いっしょになり、歩いたことはあったが初めからパーティーを組んだのは初めてだった。ちなみに偶然いっしょになったのは2004年4月29日の赤谷山2005年1月10日の大辻山である。
 もう1人の参加者は洋子さん(以下洋子)である。朝5時45分に有峰林道の料金所で待ち合わせる。


流れも緩やかな真川の河原に降り立つ
 

徐々に流れを感じ出す
 
 荒ちゃんの車に荷物を乗せ替え1台で折立に向かう。折立は車でいっぱいで林道の片側まで駐車場になっていた。
 運良く空いていた場所に車を停め、身支度を終える。7時5分、テン場の横から林道を辿る。しばらくして真川に降り立った。静かな流れは沢歩きであることを忘れさせそうだった。


腰以上のところはスクラムを組んで
 

川幅は少しずつ狭くなってくる
 
 しばらく歩くと川の流れを感じ始めた。淵も現れだし、腰以上の徒渉も出てくる。広河原だったのがいつしか両岸が迫っていた。
 ハゲ谷の出合を過ぎ、9時33分、ヤクシ谷の出合に到着する。ここで一服入れる。


淵も現れてくる
 

真川の支流ヤクシ谷に入る
 
 当然だがヤクシ谷は真川より急となる。水量は少ないがゴーロのような岩が続き、歩きにくい。
 突然、目の前に橋が見えた。今は廃道になっているようだが林道が延びていてここまで来ている。地図で見ていて知ってはいたのだが実際に目のあたりにするとやはりがっかりする。


林道の橋の下をくぐる(見たくない人工物)
 

第1の大滝 2段に折れ5m+3m=約8m?
 
 見ないふりをして(?)橋の下を通り過ぎ、高度を稼ぐ。難しいところは全くなく、ひたすら上を目指した。
 途中右岸が崩れていたが遡行に問題がある程ではない。それを過ぎてしばらく行くと滝が現れた。大きな滝ではないが今までの単調な沢歩きにとっては十分なインパクトがあった。


第1の大滝の1段目 約5m?
 

その上のなめ床と奥に第2の大滝
 
 この滝は2段に折れていて1段目が5m程で2段目が3m程だった。1段目と2段目は少し距離があるので、実際は二つの滝とした方がいいかもしれない。
 2段目は全く問題なく右側を登る。1段目は直登は難しく右側から高巻いた。草付を10m程登って笹藪を横切ると滑床に出る。


第2の大滝 落差約7m?
 

その上のタイル状のなめ床
 
 この滑床を100m程遡行すると第2の滝があった。すっぱり切れ落ちた第2の滝は第1の滝より風格がある。高さも7m程ありそうだ。
 荒ちゃんと二人で直登コースを探ったが難しそうで、今回は右側から高巻きすることにする。


そのなめ床でくつろぐ荒ちゃんと洋子
 

やがて沢が涸れて藪漕ぎとなる
 
 第2の滝の上も大きなタイル状の滑床だった。ディスカバリーのようにそのタイルが何枚もはがれてタイルの継ぎ目に水が流れているような感じだ。小休止をとる。
 水が枯れると両岸からの灌木で藪こぎ状態となる。だがしばらく行くと登山道のようになり快適に稜線を目指した。


涸れ沢はやがて登山道のようになった
 

太郎平から北ノ俣岳への稜線に出る
 
 予定通り太郎山の南側に出る。背丈の低い千島笹の草原(?)で小休止。気になるのは遠くで鳴っている雷だけだ。
 山で怖いのは雷と雪崩だ。体に金属を隠し持っている荒ちゃんは特に雷が気になるようだった。太郎平小屋へと木道を急ぐ。


木道を太郎平へと歩く 雷を気にする荒ちゃん
 

太郎平小屋到着 400人超の宿泊客だった
 
 太郎平小屋についたがチェックインを遅らせる。部屋に押し込められるより、後から入って廊下に寝た方が快適(?)だと言う。
 缶ビールを仕入れ、小屋の表で乾杯! この日は定員150名の小屋に400名以上の宿泊があったそうだ。95名定員の食堂も5回転していた。


400人を越える宿泊客で廊下に寝ることに
 

2段ベッドの部屋は畳1枚に3人が...
 
 小さな厨房では400人超の食事を作るのは大変なようで夕食メニューのボリュームは物足りないものだった。
 5回転もしている状態だとお客さんも心得ていてお酒を飲む人もいない。我々はと言うと食事前にそれなりに仕上がっていた。


食事は5回に分けて出され、我々は4回目
 

太郎平小屋の夕食
 
 同じ廊下に泊まった名古屋からの人達との談笑も9時消灯で終了し、眠りについた。明日は薬師谷と岩井谷へ向けて5時出発だ。


第1の大滝の1段目 5m
 

第2の大滝 7m