大窓偵察 |
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所在地 | 富山県上市町 | |
大 窓 | アプローチ | 上市町馬場島へ |
登山口標高 | 770m | |
最高到達点 | 1530m | |
標 高 差 | 単純760m 累計900m | |
沿面距離 | 往復13Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2023年9月10日 | |
天 候 | 晴れ | |
コースタイム |
白萩川ゲイト【7:20】(35分)取水口<休憩5分>(35分)鷹ノ巣<休憩10分>(55分)1200m地点<休憩10分>(1時間10分)西仙人谷出合【11:00】<休憩50分> 西仙人谷出合【11:50】(1時間10分)1150m地点<休憩15分>(45分)池ノ谷出合<休憩10分>(15分)鷹ノ巣<休憩10分>(30分)取水口(35分)白萩川ゲイト【15:40】 登り3時間15分+降り3時間15分=歩行6時間30分 歩行6時間30分+休憩1時間50分=合計8時間20分 |
五万図 |
二万五千図 |
カシミール・カシバード(鳥瞰図) |
カシミール・プロパティ |
大窓のコルに立ったことが3回あった。 2007年9月29日 ←クリック 大窓から池ノ平小屋で一泊して北方稜線から本峰をたどり早月尾根を降った。 2008年5月4日 ←クリック 赤谷尾根を登り赤谷山でテントを張り、翌日大窓から白萩川を降った。 2008年8月3日 ←クリック 池ノ谷から三の窓を経由して池ノ平小屋で一泊し、翌日小黒部を降り、裏から大窓を登り返して白萩川を降った。 |
車窓からのぞむ北方稜線 |
大窓、小窓、三ノ窓は特上のバリエーションルートである。北方稜線として辿るだけじゃなく、白萩川から上り詰めるのが面白い。 春に佐方が(旧池ノ平小屋監理人)が来富したときの飲み会で盛り上がったのが大窓テン泊だった。 4月の単独偵察が不発だったので今回は仲間との再挑戦だった。 |
車窓からのぞむ剱岳 |
早月川からのぞむ剱岳と大窓 |
白萩川のゲイト近くに車を停める |
7時20分 ゲイトを通過 |
ブナクラ谷出合近くの橋 |
大きな飯場(はんば)が建っていた |
以前はこのコンクリートの裏が登山口だった |
今回はここから入る(前回の偵察時と同じ) |
前回はネットを少し登ったところであきらめた。鷹ノ巣の高巻道が荒れてしまって通れないだろうと思ったからだった。 |
50cm感覚のワイヤの網をたどる |
歩きやすいのか歩きにくいのか分からない |
ワイヤネットの縦と横の間隔は50cmぐらいで、安全を確保するには充分である。 少し登ってから右にトラバースしていく。かすかに古い登山道も確認できた。 |
ワイヤのネットをトラバースしていく |
登山道はあまり整備されていなくて、道幅が20〜30cmぐらいしかないところもあり、急な壁なので滑り落ちたら白萩川まで止められないだろう。 |
高巻きの「鷹ノ巣」で休憩を取る |
取り付きから鷹ノ巣まで標高差170mを登り切って休憩を入れる。木々の間から池ノ谷ゴルジュが見えた。辿ってみたい。 |
白萩川の河原に降り立つ |
雷岩と大窓 |
鷹ノ巣を降って、いったん藪に入るが、その後は河原歩きが続く。水量が少ないので何処でも徒渉が出来た。 |
中仙人谷は近そうに見えるが実際は遠かった |
大きな岩はどちらから巻くかのルーファイが楽しい |
大窓は小窓や三ノ窓と違って支沢がいくつもある。視界が効かないときは慎重に正しい沢を選ばないと大変なことになる。 |
中仙人谷には水流がない? |
この上に見える大岩をどちらから巻くか? |
遠くに見えていた岩は近づいてみると意外に大きかった。沢筋は登れない。左側から大岩を巻くか。右側からガレ場を行くか? ガレ場は行けそうに見えたが崩れて滑落すると白萩川に落ちてしまう。大岩を高巻くことにした。安全な方を選ぶ。 |
右のガレ場を避けて左から高巻きする(30m) |
この大岩の高巻きも意外と大変だった。急登だったことと、浮き石が多かったこと。 大岩を高巻くと左側に東仙人谷の滝が見えてきて、前方の西仙人谷の滝も見えてくる。 |
西仙人谷の滝が見えてきた |
中仙人谷(大窓)にはかすかに水流があった |
西仙人谷(小窓)の滝 |
小窓へは、まずこの滝を越えていかないと辿れない。以前、この滝を左側(右岸)から登ったことがあったのだが、何処を登ったのか記憶がない。 |
西仙人谷も水流が少ない |
岩を椅子にしてのランチタイム |
ランチ後に西仙人谷を少し辿ってみた(岩城撮影) |
ランチ後に少し西仙人谷の滝を高巻いてみた。意外と登りやすい。だが高度を上げるにつれ、ザレ場が現れてきて、あきらめる。 ザイルを持ち込んでいないし、持ち込んでいても支点をとる場所がない。 |
大岩の高巻き30mを降る |
右岸を高巻いた大石は少し外れたガレ場を降った。登りで使ったこの大石の脇は少しクライミング的な要素があり、降りられなかった。 そのガレ場は落石が怖くて、1人ずつ間隔を置いて降った。 |
落石が怖いので1人ずつ間隔を置いて降った |
どちらが雷岩か? |
大窓方向はガスで真っ白 |
脱水症状には気を遣うようになったが今回持ち込んだのはペットボトル1本(200ml)だけ。 道中、全てが水場との判断からだった。実際に、空になったペットボトルに2回給水したので、持ち込んだ(?)水は合計1500ml になった。 |
こんな風景は何度も見てきたが、やっぱりいい |
池ノ谷ゴルジュ(距離1.4Km 標高差400m) 入ってみたい |
池ノ谷ゴルジュは距離が1.4Kmで標高差が400mである。滝は地図に載っているだけで五つもある。その他の小滝はもっといっぱいあるはずだ。 無雪期に入るのはもう無理だろう。せめて残雪期に入って、そのゴルジュの側壁を見上げてみたい。 |
取水口に降りてしまった |
最後のワイヤーネットはトラバースしなかったので、取水口に降りてしまった。 こちらから登り降りした方がトラバースしなくてすむので、楽かもしれない。 |
15時40分 ゲイトまで戻る |
白萩川の沢歩きは標高差が450mで、距離は往復6Kmほどしかない。だが、登山道ではない。岩の上を歩き、大きな岩は巻き、沢を徒渉したりする。意外と神経と体力を消耗する。 ゲイトまで戻ってほっとした。朝方いた数台の車は全ていなくなっていた。 |