西 岳


東鎌尾根からこれから向かう西岳をのぞむ

所 在 地松本市安曇上高地
アプローチ上高地から
登山口標高1505m
標   高2758m
標 高 差単純1253m 累計1400m
沿面距離片道19Km 往復38Km
登 山 日2025年10月3日〜4日
天   候3日 曇り 4日 雨
参考コースタイム
山と高原地図
(昭文社)
河童橋(1時間)明神館(1時間)徳沢園(1時間10分)横尾山荘(1時間40分)槍沢ロッジ(1時間)水俣乗越分岐(1時間15分)水俣乗越(1時間30分)ヒュッテ西岳
登り合計8時間35分
コースタイム 河童橋【7:15】(40分)明神館<休憩5分>(50分)徳沢園<休憩5分>(55分)横尾山荘<休憩20分>(1時間30分)槍沢ロッジ<休憩20分>(1時間)水俣乗越分岐<休憩15分>(1時間10分)水俣乗越<休憩10分>(1時間25分)ヒュッテ西岳【16:00】
登り歩行7時間30分+休憩1時間15分=合計8時間45分
参考コースタイム
山と高原地図
(昭文社)
ヒュッテ西岳(1時間)水俣乗越(50分)水俣乗越分岐(1時間)槍沢ロッジ(1時間20分)横尾山荘(1時間10分)徳沢園(1時間)明神館(1時間)河童橋
降り合計7時間20分
コースタイム ヒュッテ西岳【6:30】(1時間)水俣乗越(45分)水俣乗越分岐<休憩10分>(50分)槍沢ロッジ<休憩10分>(1時間15分)横尾山荘<休憩40分>(55分)徳沢園<休憩10分>(50分)明神館<休憩45分>(40分)河童橋【14:40】
降り歩行6時間15分+休憩1時間55分=合計8時間10分


カシミール五万図



カシミール二万五千図


カシミール二万五千図


カシミール・プロパティ

 日本百高山完登に挑戦している友人から西岳への誘いが入る。いつも急だ。
 都合が合わなくて、いっしょに行ってくれる人が誰もいないから... 消去法か?

10月3日


アカンダナバスターミナル 

上高地行きの濃飛バス(往復運賃2800円)


上高地バスターミナル到着 なつかしい

河童橋 7時15分通過

 上高地の河童橋の周辺に漂う雰囲気には独特なものがある。登山者と観光客が入り交じっているのにそれぞれが風景に溶け込んでいて違和感がない。


梓川の対岸に見えるのは明神岳の最南端ピーク(X峰)


7時55分 明神館に到着

明神館泊まりの団体(福岡市からの)が出て行った


明神岳から前穂への縦走は最高だった(←クリック)


遠くの大天井岳や中山を見ながら林道を行く


8時50分 徳沢園に到着

徳沢園の雰囲気がいちばん好きだ


山の中に都会があるというミスマッチが面白い


前穂北尾根は残雪期が面白かった(←クリック)

見えてきたのは屏風岩の岩壁


9時50分 横尾に到着 正面に見える山は中山


北アルプストレイルプログラム?

登山者に色々な質問をしていた(質問された)


奥又白池からA沢を詰めて前穂へ抜けたこともあった ←クリック


ここ(横尾山荘)まで車が入ることが出来る

横尾まで来ると観光客は少ない

 河童橋から横尾までの間に明神と徳沢の二ヵ所に宿泊施設(レストランや売店も)がある。その間のコースタイムは上り下りともそれぞれ約1時間なので休憩をとるのに都合よく配置(?)されている。
 登山者が休憩を取りたいと思う場所を狙って建てられたのかもしれない。


横尾を過ぎると一気に登山モードに入る

一ノ俣谷に架かる橋

 横尾から登山道がみっつに分かれる。いちばん人気の高い涸沢方面。次の槍沢方面。そして蝶ヶ岳方面である。
 今回は槍沢に入って水俣乗越に抜け、東鎌尾根を大天井方向に東進する。西岳の南側のコルにあるヒュッテ西岳で一泊する予定だ。


一ノ俣谷を通過

一ノ俣谷の標識


二ノ俣谷に架かる橋

二ノ俣谷を通過


槍沢ロッジが見えてくる

11時40分 槍沢ロッジ到着


給水所には募金箱があるのだが

目立たなくて誰も気がつかない


久しぶりに見たベニテングダケ


ババ平テント場

テーブルが置いてあっていい感じだ 


テン場よりのぞむ東鎌尾根 水俣乗越はもう少し右側


13時 水俣乗越分岐(乗越沢)到着

まっすぐ行けば槍ヶ岳 右に曲がれば水俣乗越


遠くに見えるのは中岳と大喰岳


今年の紅葉は近年にない美しさだと思う


紅葉をまとった赤沢山の南陵 きれいに槍沢に落ちている


コル(水俣乗越)に出たようだ

14時25分 水俣乗越到着


ここから天上沢に降ってテントを張り、北鎌経由で槍ヶ岳へ登ったことがある(←クリック)

 槍沢から水俣乗越へは以前歩いたことがあったのだが、ほとんど記憶にない。
 その時は水俣乗越から天上沢へ降ってテントを張り、翌日北鎌尾根から槍ヶ岳に登り、新穂高温泉へと降った。テントを担いでの一泊北鎌尾根縦走は結構タフな山行だった。


ヒュッテ西岳に向かう

地図で見ると近いがコースタイムは1時間30分


紅葉は申し分ないのだが道が危うくて愛でている暇がない


長〜いハシゴ場も出てくる


たどってきた東鎌の稜線 その先に槍ヶ岳が見えるはずだが...


これから向かう西岳 どこから登るのだ?


上部で右にトラバースしていくと小屋が見えてきた

稜線にひっそりとたたずむヒュッテ西岳


ヒュッテ西岳 どの小屋も同じように見えてしまう


チェックイン後、赤沢山方向にあるテン場まで行ってみる


テン場からのぞむ前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳


テン場からのぞむ槍ヶ岳と北鎌尾根


テン場からのぞむ西岳とヒュッテ西岳


テン場からのぞむ横通岳と常念岳


ヒュッテ西岳の食堂風景


ヒュッテ西岳の夕食

夕食のメインディッシュは鍋(3人分)


20時30分消灯

10月4日

 4日は天気予報が真逆に狂って雨。赤沢山へは登山道がない。急降、急登のアップダウンが続くバリエーションルートだ。
 せっかくここまで来たのに、どうする? 友人の決断は赤沢山への挑戦を諦めることだった。
 「来年また、付き合って欲しい」と頼まれる。消去法で選ばれたのではなかったのか?


朝食は4時45分をチョイス(2回目は5時半)

朝食メニュー(夕食よりボリュームあり)


雨だったが西岳だけでも登らなくては格好がつかない

リュックを山荘に預けたまま西岳をピストン

 山小屋に泊まっただけで帰るのは、なんとなく落ち着かない。と言うか、しまりがない。
 西岳も日本百高山のひとつだ。ひとつだけでも登れれば納得は出来なくても、格好はつく。
 ヒュッテ西岳にリュックを預けて、雨の西岳をピストンした。


ギャラリーも景色もない雨の西岳山頂


西岳と赤沢山を狙った友人だったが

赤沢山を断念して来年のリベンジを誓った

 喜作新道と呼ばれる東鎌尾根上の登山道は小林喜作が大正時代に作った道である。
 登山者の利便を考えて作ったのか、自分の小屋(殺生小屋)の利益を考えて作ったのかは永遠の謎とのことである。
 だが多分、その両方を考えて作ったのでしょう。


昭和46年初版の不思議な本です


7時30分 水俣乗越までもどって、とりあえずほっとする


8時15分 水俣乗越分岐まで戻る もう危険なところはない


8時40分 ババ平のテン場まで戻る


9時15分 槍沢ロッジまで戻る


10時40分 横尾山荘まで戻る


「お昼頃だけ雨があがる」の天気予報が当たる 中締めでビールで乾杯


12時15分 徳沢園まで戻る


「氷壁の宿」と書いてあるが、知っている人がいる?

徳沢園宿泊者専用の別棟休憩所 いいアイデアだ


13時15分 明神館到着 とろろ蕎麦をいただきました(1400円)


14時40分 河童橋到着

雨が降っていてもこの観光客の多さ


観光客も登山者も半分以上が外国人だった(ような気がする)

 上高地からヒュッテ西岳への行程は、標高差はそれほどないが、距離は長い(19Km)。それと、東鎌尾根は(難しくはないが)危険なところが何ヶ所もある。計画は慎重に立ててください。